みなさまのセレクトが出そろってからだいたい一週間ぐらい経ちましたので、ぼちぼち曲目をば発表したいと思います。
吉祥寺のレーベルながら、京都での活動が多い「涼音堂茶舗」のベストアルバムより。このユニットOto-graphも、京都を拠点に活動する二人組み。音楽だけではなく、映像制作も手がけています。
今回のテーマ「身も心もあたたまる音楽」で、すぐに思い浮かべたのが、フォークトロニカというのか、ちょっとやさしいかんじのするエレクトロニカと、軽めのジャズでした。軽めのジャズは、あまり手持ちの音源がなかったため、ほとんど入れられませんでしたが、エレクトロニカは、厳選をかさねて、二曲を冒頭に入れました。
ドイツはデュッセルドルフのイケメンエレクトロニカ奏者、TG Maussの名作"Mechanical Eye"からの一曲。このような、しずかでなおかつ生楽器を生かしたようなエレクトロニカに、たいへん弱いです。大好き。このひとは、そういう音楽が得意で、まさにぼくのストライクゾーンなのですが、まだあまり知られてないようなので、ぜひ広めていきたい。
オルタナ・カントリー界を代表するバンドのひとつ、ジェイホークスのアルバムから選曲。このアルバム、ジャケットもかわいくてナイスです。やはりギターポップ的な曲も入れたくて、この曲を選びました。オルタナ・カントリーは、Wilco以外のバンドはなかなか日本で紹介されませんが、このバンドいいです。
オーガニックなソウル・サウンドも、なかなかあたたまる音楽のひとつです。これがJBなんかになると、あたたまるというよりも「暑くなる」ってかんじですけれども。
歌詞はちょっとビターですが、なんともあたたまる絶妙な温度感の演奏に軍配、そして脱帽。最近はちょっと音楽性が変わってきてしまいましたが、このころのフレックス・ライフはすばらしかった。
レゲエというよりも、レゲエとソウルを融合してイギリスで生まれた、ラヴァーズ・ロックの曲です。おととしに亡くなったルディ・トーマスの名作。ブリッジの部分の"Oh, my love, oh my love"のメロディが、本当に泣けます。ここだけで、この曲を選んだといっても過言ではないくらい、このブリッジはすばらしい。このコンピにおける最高の瞬間、と思います。
なんともここちよいスカサウンドで、「80日間世界一周」のメインテーマを奏でてくれます。ぜひ、このままの飄々としたペースで活動してください。ちなみに、このバンドは、メロディのよさも特筆もの。この曲に勝るともおとらない美しい曲を作っているので、ぜひ一聴してみることをおすすめします。
ジャズ、というよりもフュージョンな一曲。こういう軽いめのジャズは、ぼくにとってまさにあたたまる音楽です。
この人の音楽は（っつっても、このアルバムしか聴いたことはないが）、ねちっこくない、いいかんじのラテンフレーバーがなんともしゃれていて、フュージョン的な音のなかでは、聴きあきません。
元Cymbalsのボーカリスト、土岐麻子さんのメジャーデビュー第一作のオープニング曲。シンバルズは、ぼくの大学生時代いちばん大事だったバンドといっても過言ではありません。月日が経つごとに、存在が薄れるばかりか、こころのなかに確固とした位置を占めてゆくのですが、土岐さんがジャズを歌いだしたときには、驚きました。だって、お世辞にも歌が上手いとは言えないので。でも、もうすっかり、土岐麻子しか歌えない音楽、というものを確立したみたいですね。これからも、すてきなシティ・ポップをつむいでいってください。
グラサンかけた子どもがウクレレ持ってるジャケットがラブリーすぎる、オレゴンのマイナーSSWのアルバムより。こんなものまでCDになる世の中というのは、本当におそろしくてすてきです。それとともに、アメリカという国の底知れない深さをかんじます。こんなすばらしい曲を書くひとが、そこらへんにさりげなくいるっていうのは、信じられない。軽めのAORサウンドがここちよいですが、なによりすばらしいのは、そのソングライティング。
こちらも大阪のスカバンド、マイスティース。ホーン隊が抜けて、一時期の勢いはなくなりましたが、それでも若いスカバンドのなかでは、随一です。このバンドは、ときおり毛布に包まったような、あたたかくてやさしい曲をつむぎますが、この曲もそのひとつ。このバンドは、アルバムの完成度も高くて、アルバム単位でぜひ買うべきバンド。
昨年待望の再発なった、ジャマイカの生ける伝説、リコ・ロドリゲスの90年代の逸品。トロンボーン奏者でこんなにはまったひとは、いまのところこのひとをおいてほかにはいません。自身で歌う「この素晴らしき世界」は、一聴するところ飄々としていながらも、重ねてきた年月がかんじられるすばらしい作品です。
3月のニューアルバムも楽しみなキリンジの、兄のソロ作品より。このアルバムからは一曲もシングルは切られませんでしたが、もし切るなら絶対これだろう、というくらいに傑出した曲。PVもつくられていましたね。このひとにしてはすなおな歌詞を書いている感じがします。ちなみに、コーラスはクラムボンの原田郁子。すてきなシティ・ポップです。キリンジには、ゆっくりでいいから、ずっとすばらしいシティ・ポップをつむいていってほしい。
以前よりますます雑多になった聴きかたにより、なんともいろんなジャンルにまたがったコンピになってしまいましたが、案外まとまりはできたのではないかな、とひそかに思っています。さて、どうでしょうか。
光栄にも、すでに何人か、このコンピをほしいと言っていただいたかたもいらっしゃいますが（ありがとうございます）、もしほしいかたがいらっしゃいましたら、メールかコメントをいただければ幸いです。
あたたまる作品、とつらつら考えてみると、どうも、きびしさ、暗さもふくみながらのやさしさ、あたたかさに、惹かれるようです。マイナスの雰囲気によって、よりいっそうあたたかさが強調されるからかもしれないし、暗い雰囲気の曲は外の寒い空気で、やさしい雰囲気の曲はいまここのあたたかい空気だ、と無意識に思ってしまうからかもしれません。
今回とりあげる、Elis Reginaの"Como & Porque"は、ジャケットとはうらはらに、けっしてあかるい雰囲気の曲ばかりではありません。2曲目からいきなりマイナー調の曲だし、全体を聴いても、ときおりエリス・レジーナの作品に感じるような、エクスタシーにも似た爆発の瞬間は、この作品にはまずありません。でも、静かに、ていねいに歌うエリスの声は、とてもやさしく、そしてちょっとだけしおからい。
思えば、ボサノヴァの魅力というのは、けっこうそこに還元できるような気がします。9割のやさしさと、1割のしょっぱさ。バファリンの半分は、優しさでできています。じゃあ残りの半分は？っていう話です。残りの半分に、実は、からだを楽にする成分が入っている。音楽も一緒で、やさしさだけでは、きっとひとは楽にできない。苦み、しょっぱさがあってこそ、本当にあたたまる音楽ができるのではないでしょうか。
ギターポップをずっと聴いているとたまにつかれるのは、ほとんどの含有物が「やさしさ」だからじゃなかろうか、と、最近なんとなく思っています。
2008/01/23 00:30 最終段落に納得です。「しょっぱさ」の有無と再生回数には関係がある気がします。このアルバムは未聴なのですが、エリスといえば、昨年リリースされた、娘さん（マリア・ヒタ）のアルバムは良かったです。（私信になりますが、メール拝読しました。ありがとうございます！）
2008/01/25 22:37 こんばんは。エリスの娘さんのアルバムは、まだ聴いていないのですが、よいという評判ですね。ただ甘いだけの音楽って、あたたまらないと思うんです、個人的には。言うなれば、ぼくはやらないですが、メロンに生ハムのっけるのとか、トマトに塩かけるのとか、あたたかい音楽における「しょっぱさ」は、そんなものに近い気がします。
今回は、The Bandのアルバムのなかでとくに人気の低そうな"Islands"。ザ・バンドのアルバムは、基本的にどれもこころあたたまるのですが、「あたたまりたい」という気分のときに手にとる機会の多い作品です。
このアルバムがザ・バンドでいちばん好きだと言うつもりは毛頭ありませんし、実際そういうわけでもないのですが、意外にかなり好きなことも事実です。すくなくとも、完成度が高すぎて冷たいかんじすらする"Northern Lights, Southern Cross"（『南十字星』）よりは。『南十字星』は、いい曲がいっぱい入っているので、それはそれで好きなアルバムですが、ザ・バンドのアルバムというよりは、ロビー・ロバートソンのソロ・アルバムをザ・バンドのメンバーがバックアップしている、というかんじが、どうしてもしてしまう。
それにくらべて、"Islands"は、たしかに完成度という点では比ぶべくもありません。一音一音までロビーによって厳選されたかのような『南十字星』にくらべれば、演奏も、曲の完成度も、ずいぶんとゆるい。でも、だからこそ、このアルバムには、かぎりない人間臭さをかんじます。契約枚数消化のために出された一枚かもしれない。解散間際のセッションの寄せ集めかもしれない。しかし、ここには、厳選された音ではけっしてなしえない「あたたかさ」が、そこかしこにちりばめられています。"Right As Rain"や"Let the Night Fall"は、このアルバムでもとくによい曲ですが、『南十字星』には絶対になかった、つつみこむようなやさしさがあります。さらに、『南十字星』のころからあらわれた、冷たさのなかにあたたかさを感じるようなガース・ハドソンのシンセサイザーの音色がうまく生かされているのが、このアルバムの魅力のひとつかもしれません。こういうシンセのよさをつきつめてゆくと、TOTOの"Africa"のシンセアレンジのすばらしさに行きつくような気がします。
ザ・バンドのファンでも、このアルバムをおおく聴きかえす人は、そんなにいないでしょう。でも、だからこそ、このアルバムを聴くと、いつもぼくは、ほくそえんでしまうのです。みんなの人気者の知られざる魅力を自分だけが知っている、そんな気がして。
2008/01/22 22:22 まあ買うときは過度の期待をせずに買ってください。そうすると、意外といいかも。そういうアルバムって、けっこう自分の大事なアルバムになることが多い。ラストワルツのCDは、たしかに不満ですね。やっぱり映像と一緒じゃないと、たんなる寄せ集め感が否めない。そして、たいがいのミュージシャンが一曲だけで、消化不良感が残るかんじです。
2008/01/22 23:05 いやいやこれって結構好きです。というかリアルタイムで接した最初のザ・バンドの新作ですから。これが出た時点ではライヴはやめるが、レコーディングはするという話でしたので、軽くはなってもまあいいかなあ、という感じでした。タイトル曲は一足早いワールド・ミュージック的ですし、”Right As Rain”も素晴らしいですね。
2008/01/22 23:30 ＞フィニルさんこんばんは。そうなんですね！ このアルバムをリアルタイムで聴けていたなんて、うらやましいです。まあ、その当時このアルバムの魅力をぼくがわかったかどうかは、あやしいですが。このアルバムでは、タイトル曲を筆頭として、ガース・ハドソンがけっこう活躍している印象があります。しかし、いまから見ると、ライブは辞めるけどレコーディングはするって、バンド内人間関係とか、ザ・バンドにおけるライブの存在意義なんかを考えると、不可能ですよね。なぜそんなことを言ってしまったのか、なぞです。
2008/01/23 00:27 ＞なぜそんなことを言ってしまったのか、なぞです。今から思うとキャピトルですよ、レーベルは。きっとあの会社の意向だったのでしょう。ロビー・ロバートソンとすれば、映画はワーナーなのですっきりワーナーからソロなりザ・バンドの新作を出したかったので、我慢したのでは？というか、あの当時はみんな仲良くと信じてましたが、90’sにリヴォン・ヘルムがロビーVS残り4人でかなり確執があったと暴露してしまってますから、いろいろ邪推します。キャピトルの胡散臭い体質といえばビーチボーイズからみの話も多いですが、ザ・バンドで言えばワトキンズ・グレンでのライヴではないのにもかかわらずそう偽って出してしまう（しかも現代でですよ、60’sならまだしも）会社ですからね。
2008/01/25 22:34 なるほど、キャピトルですね、たしかに。ザ・バンドも、会社とのあいだでいろいろあったのでしょうか…。しかし、ロビーと、ほかのメンバー（とくにリヴォン・ヘルム？）とのあいだに確執があったことはたしかですし、あの時点で、もうバンドを続行することは不可能だったのではないか、と思います。それを、レーベルを移るためなのかなんなのか、ライブ活動だけ終了、と言ってしまったロビーが、やっぱりよくわかりません。ロビーは続けるつもりだったのか、それともやめるつもりだったのか？ うーん、なぞです。
第2回目は、エルヴィス・コステロとバート・バカラックの"Painted From Memory"。なんか、いまでは中古屋で破格の安値で叩き売られていますが、これは一生もんのアルバムだと思っています。もしかしたら、コステロのアルバムでいちばん聴いたかもしれません。
お年玉を握りしめて正月のCDショップへ行った高校生のころ。あれこれ迷っているうちに、このCDが目に入りました。もちろん当時は、このふたりの音楽をたくさん聴いていたりするわけでもなく、まあこのひとたちのつくる音楽は自分はたぶん好きなんだろうと思っているていどでした。いまなら、疑いなく、ふたりの音楽はどちらも大好きだと断言できますが。
聴いてすぐに気に入ったかと言われると、疑問です。やはり当時は、まだいまよりもさらに若く、一聴して刺激的な音楽や、メロディ・ハーモニーが美しい音楽を求めていましたので、この音楽は、いささかものたりなくかんじられたのです。もちろん、メロディは美しいのだけれども、おしゃれな店で浪費されるような音楽だな、と思ってしまったのです。
もちろん、そういう使い方にも対応できる音楽です。でも、くりかえし聴くと、それだけではないとかんじるようになりました。ビターな部分もありながら、最終的にはやわらかな、ジェントルな音楽。"cozy"という形容詞がまさにあてはまります。cozyという形容詞を、ひとことで表現できる日本語がありませんが、小さいけれどこころ落ち着く、といったかんじでしょうか。
このアルバムには、本当に夜が似合います。ひとりのときや、大切なひとと一緒のときに、部屋で大切に聴く音楽。そういう音楽って、やはり「一生もん」の値打ちがあるんじゃないかと思います。
2008/01/19 01:35 恭賀新年ふーん、聴いてみよう。最近、新しい音楽聴いてなくて、スマパンリピート中でした。今週京都に連泊してました。出張で。しばらく、来週も連泊がありそうです。とはいっても実際は奈良の近くなので、京都は遠いかもしれません。でも都合がつけば、しばらくぶりに会いたいですね。
2008/01/20 22:56 こんばんは、あいさん。メール返せてなくてすみません…。スマパンは最近全然聴いてませんが、このあいだなぜかジザメリを聴きかえしてしまったのと、今日はベルセバを聴きました。京都府って、思いのほか南は奈良に近いんですよね。学研都市なんて、奈良か大阪か、というかんじなのに、実は京都府にもまたがっていたり。もし時間が合えば、お会いしましょう。ご連絡ください。
ひさびさに参加したセレクト合戦（http://d.hatena.ne.jp/Finyl/20071204#p2：リンクは、現在セレクトの管理人をなさっていらっしゃるFinylさんのブログです）。「セレクト合戦」とは、参加メンバーで決めたテーマにそってそれぞれが12曲を選び、そのコンピを交換するというもの。今回の参加者は18名。ということは、（自分の以外の）17枚のセレクトが聴けるということで、音楽好きにはたまらないイベントです。とはいえ、期限までに選曲しなければいけない、それを人数分焼かなければいけない、発送しなければいけない、ほかのひとのセレクトの感想を書かなければいけない、ということで、一定の手間もかかることはたしか。しばらく参加していなかったのですが、ひさびさにみなさんのセレクトを聴きたいというのと、ひさびさにコンピをつくりたいというので、参加しました。今回のテーマは、「身も心もあたたまる曲」。発送の準備ができたので、明日発送します。最近の雑多な聴きかたをあらわすような選曲となりましたが、みなさんに楽しんでいただけるとよいなあ。
あ、もしお聴きになりたいかたがいらっしゃいましたらお送りしますので、ご連絡ください。
明日の京都は、氷点下だそうです。ここ数日は、雪がちらついたり晴れたり、なんともせわしない京都らしい天気でしたが、こんなときには、こたつでぬくぬくと、みかんや日本酒などをものしながら、のんびり音楽を聴きたいところです。
これからしばらく、身も心もあたたまる音楽を特集してゆきたいと思います。できれば、音楽だけではなく、あたたかになる本や店なんかも、書いてゆきたい。
さて、第一回目は、矢野顕子さんの"Oui Oui"。矢野さんのアルバムは、こころあたたまるものが多いのですが、CMソングにもなった「クリームシチュー」が入っているせいか、あたたまりたいとき、このアルバムをよく聴きます。
このアルバムがお気に入りの理由のもうひとつは、「KYOTO」という曲からはじまるせいかもしれません。原曲は渚よう子、ベンチャーズ作曲。夕暮れの京都がよく似合う、すてきな曲です。
いま聴くと、シンセ・ドラム・ベースなどの音は、ちょっとふるくかんじるところもあるのですが、なぜか、それすらもいとおしい。そのあたりは、高橋幸宏の"Lifetime, Happy Time"に通ずるところがあるかもしれません。ふたりとも、キャリアが長いぶん、奇を衒わずにいい曲をつむいでいるから、いまでも充分に聴けるのでしょう。
矢野さんの音楽というのは、なぜこんなにつつみこむようにあたたかいのか。ピアノと声だけであっても、あんなにあたたかな音楽をつむげるひとは、まずいないのではないでしょうか。ピアノと声だけの矢野さんをまだ未経験のかたは、ぜひ"ピヤノアキコ。"(asin:B0000BHZ4Z)をお聴きください。
あごの豊かな矢野さんのポートレイトを見るたび、おかあさん、と思ってしまうのですが、矢野さんの音楽があたたかいのは、けっしてそれだけが理由ではない…と思いたい。まあ、それもおおいに関係あると思いますけれども。でも、矢野さんの音楽があたたかいというのは、たんに甘いだけではなくて、きびしさもふくんでいて、そういうところがますます、おかあさんっぽいなあと思ってしまうのです。ゆるやかな気分になるんだけれど、がんばろう、と思えるような。そんなこんなで、矢野さんを聴いて仕事がんばります。
2008/01/15 03:15 僕はkissheeのお陰でいつの間にか音楽好きになってしまったのだけれども、どうもアルバム単位で聞く癖がついていて曲単位では選べないんです。もちろんkissheeに以前貰ったコンピで好きなアーティストもいるという矛盾もあるのだけれども。kissheeってどうやって曲を選んでるの？
2008/01/17 23:30 意味はわかるんでだいじょぶです。曲は、どう選んでるかというのは場合によって違うのでなんとも言えないけれど、とりあえず選んだ曲を、CDにおさまる時間数まで削って、そっから曲を並べます。不思議と並べると、うまく並ぶことが多いです。曲自体は、イントロと曲の雰囲気でなんとなく選ぶ、ということが多いです。イントロは、曲同士をつなぐうえでめっちゃ重要！あとは、めんどくさがらずに、逐一買ったり借りた音楽を、パソコンに取り込むことでしょうか。あまり参考にならずすみません…。でも、がんばっていいコンピ作ってます。
新年明けましておめでとうございます。すでに怒濤の仕事の進行にともない、新年気分はジェットのごとく遠くへ飛び去ってしまったのですが、みなさまはよき新年をお迎えでしょうか。
全然ブログが更新できず、本当に残念です。しかし、書きたい意欲はつねにあるので、今年は、最低でも一週間に一度は更新したいなと思っています。
みなさんをいろいろとまどわせてしまうこともあるかもしれませんが、文章の実験／訓練も、いろいろしてゆきたいなと思います。
新年にはじめて聴いた音楽はなんだったかな、と、つらつらと思いかえしてみると、どうも、ドクター・ジョンの"Such A Night"だったみたいだ。
たぶんふさわしかったのだろうと思うけれど、よくわからない。そんな音楽が、たまにある。いまこの場にこの気分にふさわしいのか、わからないけれど、聴いている音楽。"Such A Night"は大好きな曲だけれど、いま思いかえしてみても、なぜ新年最初の曲がこれだったのかわからない。
そういう音楽は、すぐには思い出せないのだけれど、いったん思い出すと、きちんと記憶に残ったりする。きっと今年は、「なんだかわからないけれど"Such A Night"を最初に聴いた」という属性がくっつく年になるのだろう。
ひさびさの更新です。すみません。10月後半から11月頭に仕事がたてこんでいたもので、なかなかブログを更新するゆとり（おもに精神的に）がありませんでした。こういうのって、精神衛生上よくないですね。
最近は、キリンジの洗練されたメロディと変態的な歌詞とボーカル堀込泰行氏の郊外のジャスコでよりどり3枚1980円で買い込んできたようなファッションセンスを堪能し、青春を湯水のように浪費するBase Ball Bearというバンドにいまさらながらときめいたり、フェラ・クティのアルバムを何枚か聴いて全部一緒じゃねえかとつっこんでみたり（でも、演奏はすばらしい）、いままで苦手だと公言してきたポール・ウェラーの歌声になぜかはまりジャムとスタイル・カウンシルとソロをかなりおさらいして"Beat Surrender"のビートにサレンダーされてみたり、ACOのベスト盤が出ると聴いてACOを聴きかえしてACOはかわいいけれどちょっと頭のねじが二三本飛んでしまっている美人であろうと憶測してみたり、60年代のニューオーリンズサウンドこそが全人類を幸福に導く音楽であると妄想してみたり、ギル・スコット・ヘロンのアフロ細面にベトナムへ調査に行っているギタリストの友人を思い浮かべたり（友人はアフロではない）、イヴァン・リンスのメロディ・メイカーぶりにいまさらながら圧倒されたり、しかしそれでもsaigenjiの"ACALANTO"はいまだに名盤だと思うと毎晩聴きつづけたり、エリック・ドルフィーとアルバート・アイラーばかり聴いてフリー・ジャズの真髄は叙情性にあると大言壮語したくなったり、村治佳織はやはりかわいいとただただ思ったり、いつのまにこんなに日本にはハウスミュージックがはびこってしまったのだろうと思い出そうとしてぜんぜんわからなかったり、でもそのおかげでFreeTEMPOやStudio Apartmentやi-depが聴けるのは幸せなことであると思ったり、オールマン・ブラザーズ・バンドの"Live At Fillmore East"をどうしてもまた聴きたくなりなぜかデラックス・エディションを買いなおしてしまったり、New Age Steppersのファーストアルバムは意外と聴きやすいということにいまさらながら気づいたり、ユニコーンと奥田民生のトリビュートをどうしても買う踏ん切りがつかずにレンタルで済ませてしまった自分にふがいなさを感じたり感じなかったり、※順不同 音楽面でもなかなかいそがしい一ヶ月でした。
そして、いまいちばん腹が立つことは、おもしろい音楽が多すぎて、なかなか全部が聴きこめていないことです。かくも豊富なる音楽の泉に、少々放水制限を加えたいところです。
さらに、先日は、音楽の知識と才能豊富な、中高大学の後輩がわが家を訪れ、夜更けまで音楽談義に花を咲かせてしまったので、ますます音楽への興味と愛情はつきぬばかりです。
結局なにも起こらなくても全然気にしませんが、いまのケヴィン・シールズに、あのたゆたう鋭さのかんじられる音楽が作れるのかは、ナゾです。
2007/11/17 23:18 先日は突然お邪魔してどうもすみません＋ありがとうございました．ひさしぶりにたくさんお話しできて，懐かしさとかうれしさとかなんかそういう感情がごちゃごちゃした感じでした．東京にいらしたときにはぜひぜひご連絡ください．
2007/11/19 13:03 マイブラかぁ。これもライブでなくて、室内で聴いたほうがいいバンドよねぇ。断然2枚目が好きだし。ユニコーンは面白いバンドだったので、ちびっこに負けずに、小さいホールでライブ見れてよかったと思います。。。
2008/01/10 23:29 ＞sawyer返事がとても遅くなってしまってごめんなさい。こちらこそ、会えて本当にうれしかったです。どうもありがとう。東京でも会えたらよいね。あ、京都へ来るときにはもちろん連絡くださいな。＞都さんすみません、とても返事遅くなってしまって。今年もよろしくお願いいたします。マイブラのライブを何枚かブートレグで聴きましたが、やはりスタジオ盤にはかないませんね（当たり前か）。もしアルバム作るんだったら、”Loveless”とは全然ちがうものを作っていただきたい。ユニコーンは、あまり熱心には聴いていないのですが、すごいひとたちのいたバンドだなあ、と思います。
周りでなぜかこのアルバムを話題にしているひとがまったくいないので、いまぼくが聴いているロバート・ワイアットの新作は現実のものなのだろうか？とにわかに不安になりますが、ロバート・ワイアットの新作が出ました。みなさん、日本盤ねらいなだけですよね？
前作"Cuckooland"をずっと聴きつづけていたり、前作と今作のあいだにベスト盤が出たりしたせいもあってでしょうか、このアルバムが4年ぶりだとは、にわかには信じがたいものがあります。しかし、あいかわらず美しい。ペルシャ絨毯のようにていねいに織りあげられた、音の肌ざわりのすばらしさ。ロバート・ワイアットの声のやさしさ、かなしさ、美しさ。けっして大げさには主張しないけれど、すばらしいメロディたち。ときに愛らしく、ときに聴き手を突き放すようにするどく、その音楽は聴こえてきます。どこにも属しない音楽、どこにでも属すことができる音楽。
今作でおもしろいのは、ロバート・ワイアット以外のひとの声が、このアルバムではけっこう使われていること。といっても、普通にゲストが歌っているものはあまりなく、10曲目や11曲目に代表されるように、声をサンプリングして、それを楽器のように使っています（11曲目では、ブライアン・イーノの声が使われている！）。スティールパンを用いたり、新しい音作りの試みも随所に見えます。
前作"Cuckooland"が、メロディ的にかなりシリアスなものが多かったのに対して、このアルバムでは、「コミックオペラ」という題名のごとく、明るい曲調のものもけっこうあります。しかし、どうがんばってもやさしい陽差しくらいにしかならないのが、ロバート・ワイアットらしい。やはり、彼の音楽には、くもり空や夜の匂いが似合います。
そして、今回のアルバムでも、いまだつづく戦争に対して、いかにも彼らしく、"A Beautiful War"と強烈に皮肉っています。もしかしたら、「コミックオペラ」という題名も、いまの世界の情勢を皮肉った、彼一流のブラックユーモアなのかもしれません。
2007/10/22 00:58 クッキーシーンのワイアットのインタビュー記事はご覧になりましたか？彼には気難しそうなイメージがあったのですが、すごく良いおじいちゃんって感じでした（笑）。このアルバムにまつわる話も面白かったです。ぜひとも生涯現役でいてほしいですよね。
2007/11/17 00:31 ＞まっくるさんはじめまして。お返事ものすごくおそくなってしまってすみません…。クッキーシーン、立ち読みですが見ました。ロバート・ワイアットは、ぼくのイメージでは、カナシミを秘めながらもつねにユーモアを失わないひと、です。インタビューもそんな感じで、楽しめました。教えていただいて、どうもありがとうございます。数年に一度でよいので、ぜひともアルバムを出しつづけてほしいです。彼が音楽をつづけて食べてゆけるかぎり、まだ音楽業界はだいじょうぶだ、と思えそうな気がします。
グレイプバインを聴くと、べつに聴くのがひさしぶりではなくともひさしぶりのような、なんだか不思議な感じがします。
デビュー以来、ラジオで何度も耳にしていましたし、「光について」という曲は、非常に好きな曲でした（いまでも大好きです）。
曲自体はけっしてきらいではなかった、というよりもぼくの好きな曲調に近かったにもかかわらず、いまいちなじみきれなかったのは、やはりあの田中氏の声のせいだったのかもしれません。
グレイプバインをひさびさに聴いたこのアルバムでは、田中氏の声は、以前のようにあくの強いものではなくなっていました。かといって、無個性になったわけでもない。聴きやすくなったにもかかわらず、個性的というのは、やはり田中さんが稀有なボーカリストであるということのあかしでもあるでしょう。
演奏は骨太でありながら、哀愁ただようブリティッシュなメロディは健在で、なんだかはじめて（と言っては、メンバーとファンのみなさんに申し訳ありませんが）、求めていたグレイプバインの音に出会えた気がしました。
以前は、田中さんの歌いかたは、ことばのはじめをもっとねっとりと強調するようなかんじがありました。でも、いまはそんなかんじはしません。どこか、落ち着いて歌っている感じすら見うけられます。前のほうがよいとかいまのほうがよいとか、いろいろなことが言えるでしょうが、いい悪いは関係なく、こういうのを成熟と言うのかもしれないと思いました。
【 5】引用元 くもりの水曜日
URL： http://d.hatena.ne.jp/kisshee/
えーと、えーと12月末の締め切りの原稿が終わりませんで、年賀状も書かずにずーっと書いてましたが、…まだ書き終わりません（号泣）。脱稿して私の年が明けるということで、すいません！
ところで、クリスマスですね。このころ、財政難で安いからあげばっかり食べてました。
久しぶりでございます。送る送るといっていた雑誌がまだ送れていません。ほんと、ごめんなさい！メルアドを知っている方には住所を改めて聞いて、などと思っていましたが、死ぬほど忙しくて、まだメールを送れていません。
住所を教えてくださったら、そのうち送ります。ぜひご希望の方はメールにてお知らせください。
コメント欄も開いておきますので、ご希望の方がございましたら、どーぞ鍵つけてコメントを残してください。ところでそらまめさんは今どこに？
私は、もう忙しすぎて何がなんだかわからない。師走も半ばにて全力疾走。倒れませんように倒れませんようにと唱える今日この頃。
そちらも読んでください。不思議なことにインタビューにも私というパーソナリティーが
昨日までかかっていた仕事がひとつ校了を迎えまして、朝いつものように起きて子どもを送り出すと、布団に倒れこみ、お昼にのそのそと起きて、そこらへんにあるものを食べ、また布団にぬくぬくともぐりこんで惰眠をむさぼりました。そして、夕飯をつくらなくっちゃあ、つくらなくっちゃあ、つくらなくっちゃあと唱えながら、どうしても夕飯の献立が思い浮かばずなぜかブログを書いている私。
日常は続き、真っ白な灰に燃え尽きるまもなく腹のすかせた息子が帰ってくるのです。献立どうしよう。
そこまでたくさんの時間をかけたって、その人のことは結局のところ、ほんの少ししかわかりませんでした。人生って長いもんなあ。
その人が何が好きで、何が悲しかったか。小さかった頃はどんな子どもだったのか、どんな将来を希望してるか。明日死ぬんだったら何をしたいか。無人島に行くとしたらどんな本を持っていきたいか。どんな人を好きになったか、どんな人を今愛しているか。
今日、東京はあいにくの嵐です。こんな雨に降り込められた日は、当たり前のようにそこにいる家族の誰かをつかまえて、ロングインタビューなんていうのもいいんじゃないかな。今明かされる衝撃の過去なんていうのもあったりしてね。まあ、ともかく寒い日には、人の話を聞くのはいいことだと思います。とってもいいことのような気がします。
この頃、脊髄反射でものを書いてるんじゃないかと思うことがある。昨日、数えてみたら5000字書いた。明け方原稿の依頼があって、午後の2時あがりの原稿。でも、書いてるうちに、まとわりついてたプレッシャーだの、虚栄だの、コンプレックスだの、そういう頭で勝手に作りあげた余分なものがどんどんはがれおちて、自分の中で一番大切だと思うことだけが言葉に置き換わる状態になってくる。今週も4本のコラムの締め切りがあって、1本の取材があって、来週1万字の仕事があるわけだけど、つらくない。むしろ、私はたいそう機嫌がよい。
小さい頃さ、全力疾走したよね。小さいときって、地面との距離がものすごく近かったように感じた。ある日はブランコを争奪するために、ある日はすばやい鬼から逃げ切るために走った。余計な不安や、10年後の心配なんて、なにひとつ考えないからっぽの頭でがんがん走った。今も、あんな感じで走るように書いている。そりゃあ、楽しいよ。全力を出すっていうのは。
子どもの頃ってトイレだって幽霊が出るかもってこわかったし、漬物食べて酸っぱかったりするだけで、それはもうひとつの衝撃だったと思うんですよ。とても感受性が強くて、ちょっとのことで心がすごく揺さぶられる。私にとっての子ども時代っていうのはそういうものでした。
でも、すごく仲のよかった子と引越しで別れたり、好きな人にこっぴとどく振られたり、親しい誰かが死んだりしたり、とにかくいろんなことを乗り越えているうちに、どんどん精神は鍛えられて、ちょっとのことじゃ動揺しなくなりました。
でも、動揺しなくなると、ある意味世界に対して鈍感になるのだと思います。失われていく感受性とバランスを取るようにして、大人になると刺激のあるものや、ビターなものが身の回りに増えてくる。
わさびが食べられるようになったり、コーヒーがブラックで飲めるようになったり、ビールがおいしいと感じるようになったり。
どんどん鈍磨していく感性を呼び戻すように、大人はビターなものを好むんじゃないだろうかと私は考えるのです。
飯島愛が突然引退するなんていう騒動があってから、どれぐらいたつんでしょう。まだ、たいして時間は過ぎていないような気がしますが、彼女がいた位置には、ちゃんと後釜が座っていて何事もなく世の中は回っています。サッカーしたとかしないとかで一時期どこのテレビでもやっていた朝青龍事件だって、もうだいぶ報道されなくなりましたよね。本当は、世間もマスコミも、人のことなんてどうでもいいんです。興味なんてたいして持続なんてするもんじゃないのよね。国民的に広く知れ渡っている有名人だってそうなんだから、私たち普通の暮らししてる人なんて、もっと何をしようがどうでもいいんじゃないでしょうか。人って基本的に他人のことなんてどうでもいいと思っているに違いないですよ。人の目なんて、しょせんそんなもんです。
本当の自分を折りたたんでないで、もうちっと伸び伸び生きてもいいんじゃないのかなあ。本当の自分探しなんていうけど、それはあまねく、いろんな場面にいるんじゃないのかなと思います。人とランチを食べるとき、つい人と合わせちゃうんだけど、心の中ではカツフライ定食が食べたかった自分とか、気が乗らない場所にいるけど、本当は家でごろごろしてたい自分とか。ハイヒールはいてるけど、スニーカーが履いていきたかった自分とか。
人とはいつか別れるけれど、自分とは一生添い遂げなくちゃならない。自分だけが自分に本当の責任を負ってるんじゃないですかね。
なるべく率直に、なるべく本能に忠実に、好きなこと言って、好きなところに行って、好きなもん食べたり飲んだりしたいですね。そりゃ難しいけどさ。でも、せっかくいい季節なんだしね。
私は家にいるのが根本的にきらいなので、家事が苦手です。あれ、家事が苦手なので家にいたくないのか？まーいいや、そんなことはどうでも。ともかく、言いたいのはね、家事が苦手ってこと。だけど、その並みいる家事の中でも、比較的好きなのが衣替えです。
夏に着慣れた服をすっかりしまい、長袖や、ふわふわのセーターをタンスにしまう瞬間というのは、なんだか新しい気持ちがしていいものなんですよ。
だが、いったいどうしたことやら、彼岸も過ぎたというのに、まだ半そでがしまえない。今日も半そでで過ごしました。ううううむ、きっぱりせん！いつまでも夏の服がタンスにあるというのは、どうにもすっきりせん！白黒はっきりしないことがいっぱいあって、大人になるごとに、正しいとか間違ってるとか、好きとか嫌いとかの境界がどんどんあいまいになって、ただでさえ精神衛生上よろしくない毎日を送っているというのに。せめて半そでぐらいはきっぱりしまわせてくれよなと思います。
【 6】引用元 水曜日のノート
URL： http://tekutekus.exblog.jp/
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ＢＬノベルズは、ＢＬコミックと売り上げを競合していると聞いたことがあります。
つまりコミックに限りなく近いノベルズの方がウケるということです。本当かどうかわかりませんが。
でも私は、コミックのあらすじ紹介みたいなノベルズを読みたいとは思いません。それなら質のよいコミックを読みます。
漫画でしか表現できない感動があるように、活字を追うことでしか得られない高揚感があります。面白くてためになって、魅力的な読書体験がほしい。
本作は、まさにそんな「読む楽しさ」を与えてくる作品です。先の見えない展開に夢中になり、あっという間に読んでしまいました。
失礼ながら、夜光花さんってこんなにうまかったかなと思うほど。
怪談ではないのですが「世にも奇妙な物語」的世界なので、夏の夜に読むのにぴったり。
コミックとノベルズは競合ではなく共存共栄してほしい。一ファンとしては、それぞれの分野で成熟していってくれるのがもっとも望ましいのです。
夜光花さんはそれを実現している作家のひとりだと思います。
映画の『バタ○ライ・エフェクト』や、○川湊人さんの『昨○公園』などを彷彿とさせる作品です。相手を思いやる気持ちが大きい分、後者に近い印象を覚えました。しかし、そこは夜行花さんらしく、ハッピーエンドで清々しく終わっています。テーマがテーマなだけに、先が気になるの仕方ないですが、これ以外のエンディングは苦くなるだけなので、私的には満足でした。挿絵もとてもキレイです。
ただ、二人の関係を深める為か、水曜日の繰り返しが少ないので、「水曜日が嫌いだ」のセリフにいまいち重みを感じられないのが残念でした。
夜花さんんお今までの作品とはちょっと違う、ファンタジーテイストなかんじです。
展開的には、やや使い古された感もかりますが、それでも夢中で読んでしまうだけの勢いがあります。
なにより、その後の展開がここまで気になるとは、ちょっといじめです（笑）
でも、性質上、続編はないと思うので、個人の想像で楽しむというところでしょうか
まず最初に…
ヴァイオリン・SF・BLを掛け合わせた題材でよくこれだけ書けたと作者には脱帽ものなんですけど、...
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【 7】引用元 Amazon.co.jp： 水曜日の悪夢 (ガッシュ文庫): 本: 夜光 花
URL： http://www.amazon.co.jp/a°´a??a?\a?Ra?aa?¢-a?¬a??a?・a?\a??ao≪-a??a??-e?±/dp/4877245804
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ローバー、火星を駆ける―僕らがスピリットとオポチュ... スティーヴ・スクワイヤーズ
水曜日のうそは、優しさの裏がえし？ 毎週水曜日の正午におじいちゃんはやってくる。15歳の孫娘は大好きなおじいちゃんの話し相手になるのだが、話はいつも腰痛と昔の思い出話。おじいちゃんの息子である父が、そんなおじいちゃんを迎えることに嫌気がさしてきたころ、父の仕事の都合で孫娘一家は引っ越しをすることに。新しい転居先へ高齢のおじいちゃんをつれていくことはできないと考えた家族は、毎週水曜日の正午だけ、以前の家にもどることに決めた。引っ越したことを悟られまいと孫娘一家は、おじいちゃんにうそをつく。しかし、うそをついていたのは孫娘一家だけではなかった。お互いがお互いを思って「うそ」をついた、優しさにみちた家族の物語。 2005年 ナント賞受賞、クロノス賞最終候補に輝いた秀作
毎週水曜日の正午におじいちゃんはやってくる。15歳の孫娘は大好きなおじいちゃんの話し相手になるのだが、話はいつも腰痛と昔の思い出話。おじいちゃんの息子である父が、そんなおじいちゃんを迎えることに嫌気がさしてきたころ、父の仕事の都合で孫娘一家は引っ越しをすることに。新しい転居先へ高齢のおじいちゃんをつれていくことはできないと考えた家族は、毎週水曜日の正午だけ、以前の家にもどることに決めた。引っ越したことを悟られまいと孫娘一家は、おじいちゃんにうそをつく。しかし、うそをついていたのは孫娘一家だけではなかった―。お互いがお互いを思って「うそ」をついた、優しさにみちた家族の物語。
ローバー、火星を駆ける―僕らがスピリットとオポチュ... スティーヴ・スクワイヤーズ
毎週水曜日のお昼に３０分だけ訪ねてくる祖父、父親の昔話にうんざりした態度を隠せない少女の父親、父親の仕事の関係で一家はパリから遠く離れたリヨンに引っ越すことになるが、おじいちゃんにはそのことを隠して水曜日の昼の３０分だけのために帰ってくる。新しい家主にその時間だけ家をあけてもらって・・・。
１５歳の少女イザベルの視点から描かれる家族、そして彼女の初恋をからめながら物語は進行する。自分が思春期の頃思った『大人は時々愚かなことをする・・』という思い、家族の中で自分だけ疎外されているような孤独感がよみがえった。結局優しさの嘘はお祖父ちゃんをだましおおせるものではなく、父親も無力な子どもであった。
家族の優しさなんていう簡単なテーマではなく、人生の終末が近付く高齢者、仕事にエネルギーを傾ける中年の息子、思春期の娘それぞれの世代の思いが対比されている。
特に１１章のお祖父ちゃんが孫娘のイザベルに語る言葉が重く胸に迫る。
中学生向けに、、と選んだ一冊でしたが各世代の方々に読んで欲しい本。映画を見ているようにそれぞれの場面がイメージできた。携帯小説しか読まないという中高生に読んでほしい一冊。
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【 8】引用元 Amazon.co.jp： 水曜日のうそ: 本: C. グルニエ，河野 万里子
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