アップルは米国時間1月9日、携帯端末「iPhone」をついに発表した。同デバイスが発表されたS・ジョブズ氏の基調講演の一部を字幕付きでお届けする(日本語字幕版:7分18秒。音声の一部にノイズが入っており、お聞き苦しい点がございます。ご了承ください)。
マイクロソフトCEOのS・バルマー氏がMIX 08でリクエストに応じ、伝説のモンキーダンスを披露した。
匿名・実名、ネットIDによるトレーサビリティの是非について、佐々木俊尚氏、小倉秀夫氏、高木浩光氏、伊地知晋一氏が意見をまとめた。
元ライブドアの伊地知氏は「ブログサービス事業者が足並みを揃えるのは難しい」と語る。だがネット業界からアクションを起こさなければ、「政治的な圧力によって動かざるを得なくなる」と佐々木氏は危惧している。
個人ブロガーにも自分のコメント欄に対して責任を持たせるべきか。「現実的にそれをやろうとするとハレーションが大きくなる」という佐々木氏に対し、小倉氏は「違法な書き込みがなされていないか、コメントがなされていないか定期的に巡回して削除するぐらいのことは当然すべき」と主張する。
ジャーナリストの佐々木俊尚氏、弁護士の小倉秀夫氏、独立行政法人産業技術総合研究所の高木浩光氏、ゼロスタートコミュニケーションズ専務取締役の伊地知晋一氏が、ネット上の共通IDの是非をテーマに座談会を開いた。
音や曲に合わせて、動く、光る、回ると自在に動く「Rolly」のモーション機能を動画でお届けする。
いまや書籍だけでなく、CDやDVD、おもちゃやキッチン用品など、さまざまな商品を扱うオンラインストア「Amazon.co.jp」。Amazonポイントなど日本独自サービスも手がける同社を支えるのは、「アマゾンカルチャー」の元に集う人材だ。
モバイルの世界で近年盛り上がりを見せているのが、広告を主体とした一般サイトだ。エンターモーションはそうした一般サイトのビジネスを支えるソリューションを提供するとともに、起業家の育成にも力を入れている。
SaaS型サービスを成功させたセールスフォースのCEOに対するインタビューの後編。サービスとしてのソフトウェアからサービスとしてのプラットフォームへの移行や、現在の不透明な景気状況での展望について聞いた。
ソフトウェアの終焉を予測し、SaaS型サービスをいち早く成功させたセールスフォースのCEOに、マイクロソフト対する見解やサービスとしてのプラットフォームの今後について聞いた。
昨年からポーカー熱が高まっている。専門誌が次々に創刊、サロンもできている。ブームの背景には簡単にアクセスできるオンラインポーカーサイトの影響が関係あるようだ。
似ているようで大きく異なる2つの世界--モバイルサイトとPCサイトの違いを知る
PCサイトでできることも、モバイルサイトではできない場合がある。また、その使われ方も大きく異なる。モバイルサイトならではの特徴を、技術面、利用面から押さえておこう。
パイオニアは主力商品であるプラズマディスプレイパネルの生産から撤退することを発表した。市場関係者の評価は前向きで、中期的には株価も上昇軌道に乗ることが期待できそうだ。
「メタボ」の認知度、9割以上に--通信・IT従事者の不規則な食生活も明らかに
メタボリックシンドロームに関する意識調査を実施したところ、認知度では9割以上となったほか、対策の必要性を感じるという回答が7割となった。その一方で、通信・IT、金融・保険従事者は食生活の不規則な面が明らかになっており、その改善が求められている。
消費者の趣味嗜好は多角化しており、時代はプロダクトアウトからマーケットインの時代へと変化していると言われています。そんな中で「的確な分析」はさらに重要度を増しています。今回は分析手法の1つとしてアンケートリサーチについて述べていきたいと思います。
メッセンジャーに関する調査--認知度は7割超えるが、「携帯電話メールが便利」の声も大きい
インスタントメッセンジャーの認知や利用状況などを調査したところ、認知度、利用意向ともに7割を超えるという結果が出た。しかし一方では、携帯電話メールのほうが便利であるという回答も7割を超えるという結果となった。
「Windows Server 2008」など主力製品の最新版の大々的な発表を前に、マイクロソフトでこれらの製品を統括するシニアバイスプレジデントが、市場見通しやセキュリティ、仮想化などについて語った。
伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)の株価が2月12日の2007年来安値を底に反転上昇の兆しを鮮明にしている。同社は1月30日に2008年3月期連結業績の下方修正を発表した。にもかかわらず、なぜ株価が上昇軌道に乗りつつあるのか、その背景を探った。
スイスで開催された世界経済フォーラムで、B・ゲイツ氏は「創造的資本主義」を訴えるスピーチを行った。裕福な国々の企業は発展途上国を支援すべきだというものだが、それは世界にとって本当にプラスになるのだろうか?
米マイクロソフトが、再び米ヤフーに買収を持ちかけている。ヤフーの主事業領域は、マイクロソフトのOSやアプリケーションなどといった主事業領域ではないにもかかわらず、巨額の買収額を提示している。それはなぜなのか。
シャープが今春にも中国市場に携帯電話を投入すると、日本のメディアが報じた。上海や北京、深センなど高所得地域においては、中国でも利用できるように改造したソフトバンクモバイルの携帯電話が販売されていて、特にシャープ製の電話が人気なのである。
韓国ネチズンから支持を得る、優秀ソフトウェアはどんなものがあるのだろうか。総合ソフトウェア紹介サイトの「bomul.com」は、2000人以上のネチズンが直接選出した「2007年を輝かせた優秀ソフトウェア」を発表した。
仕事を楽しみ、歴史を作れ--世界最大のオンラインストアを支えるアマゾン文化
見せる場所があるから、人は動画を作る--ニコニコムービーメーカー開発者に聞く
動画検索「サグールテレビ」、翻訳機能「ヤクース」を追加--約100カ国語での検索が可能に
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「LOOX Rシリーズ」の開発スタッフが考えるビジネスモバイルの”感性品質”とは[インタビュー後編]
「画質」でも「記録メディア」でも、さらには「保存方法」でも選べる今シーズンのビデオカメラ。その機能と
機能も画質もデザインも、今年のビデオカメラは例年にないくらいの充実ラインアップを誇っている。SD画質か
今週の新製品総チェック:デファクトスタンダードへ--三菱電機Blu-rayレコーダーに参入
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【 63】引用元 ビデオ:Macworld基調講演--これが「iPhone」だ:ビデオアーカイブ - CNET Japan
URL: http://japan.cnet.com/video/story/0,2000056064,20340415,00.htm
Jobsがいつものカジュアルなスタイルでステージに現れ、参加者から大喝采を受ける。
「今年のWWDCは、4200人の人々が登録する、これまでで最大規模のものになった」と同氏は述べる。また同氏によれば、世界には75万人もの登録済みの開発者らがいるという。
Jobs氏が米国小売市場におけるマーケットシェア、さらには、AppleにおけるIntelプロセッサへの移行がスムーズに進んでいることについて述べる。「(こんなに順調に物事が運んでいるが)1つだけ例外がある。Power Macが歴史の中に消えてゆくことだ」と同氏は述べる。
現在、3000以上ものユニバーサルアプリケーションが出荷されているとJobsは述べる。「これは、われわれが5年間かけて取り組んできた成果だ。われわれのライバルはこの5年間に何をしていただろうか?」と述べる。
Jobs氏が「今日はLeopardのプレビュー版をお見せしよう・・・トップシークレットの機能についてはここではご紹介できないのだが、今回はLeopardの機能を10個ご紹介したい」と述べる。
まず紹介されたのが64ビットアプリケーションのサポート。Carbon、Cocoaベースのすべてのアプリケーションが64ビットに対応するようになる。
Time Machineで保存されたファイルを使うときにはRestoreをクリックすることで、お目当てのファイルをメインスクリーンに映し出すことができるという。
iPhotoのデモは初回には正常に動作しなかった。その直後にこのデモは正常に動き、同機能を使って過去に保存した写真を探し出す様子が披露された。
Spacesは、グループごとにウィンドウを分けて、アプリケーションを表示する。
Jobs氏はLeopardでユニバーサルアクセスを実現しようとしていると述べ、点字対応機能が改善していると述べた。同氏はテキストを音声に変換する機能をTigerとLeopardで比較して見せた。
さらにLeopardの説明が続く。「電子メールの機能も強化された」とJobsは述べる。新しいステーショナリテンプレートや新機能のNoteとTo-Doを使ってメールを整理することができる。またユーザーは電子メールに写真を付けることも可能だ。HTMLで作成されるため、どのPCを利用する人でも同じように参照することができる。
「Xcode 3」は午後に公開される。「本日、みんなの手元に配布する開発者向けプレビューを用意した」とJobsは述べ、Leopardは来春に発売されると述べた。これに対し、開発者らは少々がっかりした様子だった。
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10のサブシステムと同期する6,000名のアカウントを統合する認証基盤を構築し、シングルサインオンによる
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インスタントメッセンジャーの認知や利用状況などを調査したところ、認知度、利用意向ともに7割を超えるという結果が出た。しかし一方では、携帯電話メールのほうが便利であるという回答も7割を超えるという結果となった。
「Windows Server 2008」など主力製品の最新版の大々的な発表を前に、マイクロソフトでこれらの製品を統括するシニアバイスプレジデントが、市場見通しやセキュリティ、仮想化などについて語った。
伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)の株価が2月12日の2007年来安値を底に反転上昇の兆しを鮮明にしている。同社は1月30日に2008年3月期連結業績の下方修正を発表した。にもかかわらず、なぜ株価が上昇軌道に乗りつつあるのか、その背景を探った。
スイスで開催された世界経済フォーラムで、B・ゲイツ氏は「創造的資本主義」を訴えるスピーチを行った。裕福な国々の企業は発展途上国を支援すべきだというものだが、それは世界にとって本当にプラスになるのだろうか?
米マイクロソフトが、再び米ヤフーに買収を持ちかけている。ヤフーの主事業領域は、マイクロソフトのOSやアプリケーションなどといった主事業領域ではないにもかかわらず、巨額の買収額を提示している。それはなぜなのか。
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「LOOX Rシリーズ」の開発スタッフが考えるビジネスモバイルの”感性品質”とは[インタビュー後編]
「画質」でも「記録メディア」でも、さらには「保存方法」でも選べる今シーズンのビデオカメラ。その機能と
機能も画質もデザインも、今年のビデオカメラは例年にないくらいの充実ラインアップを誇っている。SD画質か
今週の新製品総チェック:デファクトスタンダードへ--三菱電機Blu-rayレコーダーに参入
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【 64】引用元 WWDC 2006開幕--S・ジョブズ基調講演:ニュース - CNET Japan
URL: http://japan.cnet.com/news/tech/story/0,2000056025,20194507,00.htm
CEATEC会期4日目となる5日、HD DVDプロモーショングループによる基調講演が開催された。東芝のHD DVD戦略や新インタラクティブ機能のデモ、HD DVDを推進するパラマウント、ユニバーサルからのプレゼンテーションなどが行なわれた。
株式会社東芝 執行役上席常務 東芝デジタルメディアネットワーク社の藤井美英社長は、HD DVDとBlu-ray Disc(BD)のフォーマット戦争に触れ、「HD DVDの良い点をアピールしたいし、BDに負けたくないという気持ちはあります。しかし、週刊誌には“ユーザー不在で、誰も儲からない”と書かれていました。そのとおりだと思います」と切り出した。
続けて、「消費者の方には本当に申し訳ないと思っている。先日もドリームワークスアニメーションと、パラマウントがHD DVDをエクスクルーシブ(独占)でサポートすることを表明し、BDをお買い求めいただいた方に申し訳ない。私は映画ファン、でもないのですが、映画ファンの気持ちを考えると本当に申し訳ない」と、藤井社長流の謝罪の気持ちを述べた。
「一番重要なのはユーザーが何を求めているかということ。どっちが何パーセント勝っているとか、そういうことではない。どういう魅力がフォーマットにあるのかを訴えていくこと」とし、アドバンスト機能、ネットワーク機能などのHD DVDの特徴に言及。それらの互換性などをきっちり維持していくことをアピールした。
HD DVDの現状については、北米市場の1月からの累計販売シェアを紹介。2007年のゲーム機/ゲーム周辺機器を除いたプレーヤーのシェアが55%とBDを超えていることや、第3世代のHD DVDプレーヤー発売を紹介。また、発売タイトルについては、「BD屋さんが言うほどに差がついていなくて、かえって我々のほうが多いのではないかと思っている」とし、9月末に300タイトルを突破。年末には500タイトルを目標としていることを明らかにした。
欧州においては、HD DVDのプレーヤーシェアが70%、欧州のコンテンツホルダの75%がHD DVDタイトルを発売、30社のレプリケータ/オーサリングハウスが支持していることなどを紹介。シェアについては、「たかだか10万、20万台の中でシェアが何%というのもナンセンスと思うのですが、BD屋さんが言っているので、(プレゼン資料に)あえて書かせていただきました」と皮肉った。
また、アタッチレート(プレーヤー一台あたりのタイトル購入枚数)はBlu-rayの8倍と大幅に上回っているという。PLASTATION 3については、「正直私はPS3が大好きです。ソニーと半導体時代から一緒に仕事をやってきました。立派なゲームマシンですが、しかし、我々が想像した通り、ゲームファンと映画ファンは違う。(PS3ユーザーは)我々のプレーヤーの1/10しかディスクを買わない」とコメントした。
「どうやってパソコンで違和感なく、CE機器と同じようにきれいな映像を見ていただくか。東芝はこれに注力している。大きなデジタルコンバージェンスの中にHD DVDを位置付けています」と説明。「インターネット接続による映像と情報との融合、HD DVDとインターネットを通じてお客様に情報を届け、対話を実現する。お客様にアピールするのは難しいので、単にハイデフの高画質を訴えていたが、今後はネットの接続性をを積極的に訴えていきたい。その一翼を担うのがPC」と、パソコンでのHD DVD展開を語った。
PCでの対応を強化する理由としては、「ディスプレイの高精細/高画質化」、「プライベートユースの拡大」、「若年層ではパソコンで映画を楽しむ人が日本やアメリカで増えている」などを指摘。「プレーヤーと並ぶかか、それ以上の力を入れてPCに取り組んでいく」とした。
さらに、PC市場でのHD DVD対応メーカーの数をアピールし、「BDAさんもこのあたりをもう少し正確に伝えていただきたい」と訴えた。
また、ビデオカメラへの対応については、「(日立がBDカムを発売しているが)東芝はHDDがありますので、HDDでハイディフィニションの記録に取り組んでいく。僕らはHDD一本で行きたい」とした。
東芝のメディア戦略としては、フラッシュメモリやHDDとの使い分けをアピール。「ユーザーベネフィットを考えると、この使い分けを考えることが責務。東芝のポリシーは、録画にはHDDレコーダが最適という考え。1TBから、2TB、4TBと増やしていきたい」。
BDとの規格戦争については、「どう考えてもおかしいこと。'97年にDVDフォーラムができて、規格は次世代も含めて皆で知恵を絞ってやっていこうということだった。しかし、消費者の利便性を論議することなく、技術だけで新しいBDが生まれ、今日の二重規格を招いた。私はBDの責任だと思っている。HD DVDに恥じるところは一切ない。BDには説明責任を果たしてほしい」と訴えた。
また、「今後は(HD DVDが採用する)HDiとBDのBD-JAVAのインタラクティブ性能に焦点があたる」と予測。「eコマースやソーシャルネットワーキングサービス(SNS)などの新しいビジネスの世界で大きな役割を果たしていくだろう。積極的に訴求していきたい」と語った。
また、マイクロソフト株式会社デジタルエンターテインメントパートナー統轄本部執行役常務の堺和夫氏は、「次世代DVDに見る2つの融合」と題して講演を行なった。「音とか絵がいいだけでない。新しい機能についてご紹介します」と切り出し、ユーザーに次世代を感じもらう要素としてHD DVDのインタラクティブ機能を紹介した。
「VHSからDVDに移る時は目に見える変化があった。実際に経年変化や場所の問題を解決できるというメリットがあった。自分の見たい番組をパッと録れて、すぐに早送りできる。そういう利点、モチベーションがあったがあった」とし、“DVDの次世代”に必要なものとして、HDiによる多彩な機能をアピールした。
堺氏は、HD DVDビデオタイトル「300」のネットワーク機能を紹介。メールアドレスを登録してコミュニティに加入し、ほかのユーザーがアップロードした最新のお勧めシーンが確認できるなどの特徴を解説し、「こういう機能は一昔前はPCだけだったのですが、プレーヤーだけでこれらができるようになった」とコメント。また、米国ではHD DVDで携帯の着メロとか壁紙を購入できることも紹介。
パッケージの中に「ネットにつながる窓口を作る」とし、HDiのデモを実施。HD DVDディスクのメニューに組み込まれたブラウザからネットワークコンテンツをストリーム配信したほか、PinPで表示するなど、柔軟な表示機能を訴えた。また、HD DVDタイトルの購入者にアンケートを用意し、回答者にクーポンや特典などを提供したり、QRコードを表示して携帯電話を使った販売サイトへ誘導するなどの応用事例を紹介。Webサービスとの連携もアピールした。
堺氏は、こうしたHDi技術によるインタラクティブ機能を、HD DVD以外のAV機器や配信サービスなどに応用するため、「アドバンスト・インタラクティビティ・コンソーソアム」を設立すると発表した。設立メンバーは、米Microsoftと東芝で、ドリームワークス・アニメーション、ユニバーサル・スタジオ、ワーナー・ブラザーズなどが加盟予定。
今後、HDiを用いたインタラクティブ機能をDVDプレーヤーなどに実装してネットワークダウンロードに用いたり、パソコンやテレビ、携帯電話、携帯音楽プレーヤー、ゲーム機での対応を目指していくという。
ナビゲーションやメニュー、コンテンツダウンロードなど様々なインタラクティブ機能についての討議を進めるほか、対応機器の拡大に伴う機器間の相互運用性などを確実にすべく、同コンソーシアムで話し合いを続けていく。堺氏は、「エンターテインメントはクリエーターが作るもの。クリエーターの要望を取り入れて、次世代のエンターテインメントを作りだしていきたい」と意気込みを語った。
パラマウントジャパン株式会社 代表取締役 ホームエンターテイメント部門 日本代表の鈴木順一郎氏は、8月20日のParamount本社によるHD DVD独占供給表明を受け、日本でもBlu-rayの出荷を停止したことを報告。今後、HD DVDのみを訴求していく方針を説明した。
鈴木氏は、HD DVDの優位性として、「長期的な複製コストの安さ」、東芝の積極的なレコーダ、プレーヤー価格戦略による「安価なハードウェア」、ツインフォーマット/コンボフォーマットなどの「次世代を試しやすいフォーマット」、「HDiによる次世代特典」と説明。「パラマウントでも魅力的なソフトをHD DVDの起爆剤として投入したい」と語った。
また、日本のリリース作品として、12月19日に発売する「スター・トレック 宇宙大作戦」を紹介。日本初のコンボフォーマットで、HD DVD/DVDの双方で再生できることをアピールしたほか、スター・トレックのデモ映像を上映。映像/音声のリマスターや特典などを紹介した。さらに、また、トランスフォーマーやスターダストなどを順次投入していくことを明らかにした。
ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン取締役オペレーションズ本部長の湊谷一樹氏は、ポータブルプレーヤーの普及や、団塊世代の余暇の過ごし方として、映像ソフトの需要が増えている事例を紹介。
「さまざまな映像ソフトへの要求が高まる中で、期待にこたえられる商品を提供していくことが我々の使命」とし、ボーナストラックやアドバンスト機能などのHD DVDならではの特色を生かしたソフトを用意し、年末にはスモーキングエースなど、21タイトルのHD DVDを投入していく。今後は新作だけでなく、大型のカタログタイトルの投入も予定しているという。
【 65】引用元 CEATEC JAPAN 2007【HD DVD基調講演】
URL: http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20071005/ceatec16.htm
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任天堂、岩田聡氏が基調講演でRevolutionのコントローラを初公開!片手で遊べる、さわる感覚の斬新なコントローラ
9月16日 発表
会場:幕張メッセ 国際会議場
ポインティングデバイスを拡張端子で接続した“ヌンチャク型”のコントローラを披露した岩田聡代表取締役社長
会場には宮本茂氏も姿を見せていた。6月の経営方針説明会で「コントローラにはお金をかけている」と語っていたが、その通りのワクワクさせてくれるデバイスに仕上がっている
任天堂株式会社は、16日に開幕した東京ゲームショウ2005の岩田聡代表取締役社長の基調講演で、次世代家庭用ゲーム機「Revolution」のコントローラーを初めて公開した。E3でRevolutionが公開されたが本体のみで、コントローラーは公開されていなかった。6月に開催された経営方針説明会においても「2005年中に発表する」という発言にとどまり、注目を集めていた。
基調講演では、岩田氏は2003年の基調講演を振り返るところからスタート。ゲーム市場が縮小する中で任天堂が行なってきた施策をデータを交えながら紹介し、一定の効果があらわれていると分析。ニンテンドーDS、そして対応ソフトとしてこの春から発売されている「nintendogs」、「東北大学未来科学技術共同研究センター川島隆太教授監修 脳を鍛える大人のDSトレーニング」、「やわらかあたま塾」の例を挙げ、ハードを牽引しているソフトと紹介。年齢や性別を超えて売れ続けているとクラブニンテンドーのデータを披露。基本的には経営方針説明会で説明されたことと同じだが、任天堂の方針に沿ってのゲーム業界への働きかけが功を奏していることを示している。
講演の半ばで岩田氏は、「前置きが長くなりましたが」と話し始め、「任天堂のミッションは据え置き型でも(ニンテンドーDSと)同じ。操作系が高度になることに危機感を憶えている。両手でもって左右の指を別々に動かすことで操作が高度になり、食わず嫌いになっている。自分でもできそうだと思わせるところが重要。DSのアプローチと同じだが、TVを2画面にしてタッチペンで操作するわけにはいかない。そういったところから、『Revolution』のコントローラは、両手で持つと言うところから検討に入った」と説明。ここでビデオ上映となった。
公開されたコントローラーはテレビのリモコンのような形状で片手で持つ事ができる。しかし、コントローラーの位置情報を認識するダイレクトポインティングデバイスを搭載しており、テレビのどこを指し示しているのか、テレビとの位置のねじれ、距離を測定する。ビデオでは新コントローラーでどのようなことが可能になるのかを示したもので、全く新しいプレイスタイルとなる。
たとえば、コントローラーを釣り竿に見立てつりをするシーンや、コントローラーをドラムのスティックにして音楽を演奏、指揮棒にしてオーケストラをコントロール、フライパンの持ち手を持つようにコントローラーを持って炒め物をつくるゲーム、歯医者になって治療、懐中電灯のように前につきだして探索するシーン、コントローラーを剣として振りかざすシーンなどなど……ニンテンドーDSでも示されたように、まさに“ゲームをさわる感覚”を大切にしたデバイスに仕上がっている。
このほかにもアイディアの一例として、アクションゲーム(マリオのゲームプレイ音だけが流れている)でジャンプするシーンでは、“ジャンプボタン”を押すのではなく、コントローラーを上に向けるのである。ゲームの操作系はこの20年間、全く変わらずに来たが、ここで全く新しいものになることを予感させる。岩田氏も、「これでマリオやゼルダのアクションがどのように変わるかが非常に楽しみでワクワクする」とコメントしている。
Revolutionのコントローラーにはおしりのところに拡張コネクターが用意されており、いろいろと新しい要素が追加できる仕組みになっている。今回示されたアイディアは2つアあり、ひとつはポインティングデバイスのようなものをつけてFPSゲームを操作すること。ポインティングデバイスで移動を行ない、Revolutionコントローラーでどこを向くか直感的に操作する。頭の向きを直感的に操作できるという点で大きい。岩田氏は「このコントローラーをFPSの操作体系の新しいスタンダードにしたい」と意気込みを語った。
この拡張コネクターを使う例としてもう一つ示されたのが、クラシックコントローラの存在。すでに発表されているとおり、ファミコンソフトなどのソフトがプレイできる、バーチャルコンソール機能が搭載される。このような旧来のゲームをプレイする場合はどうするのか? とするとき、この拡張コネクターにクラシックコントローラを接続し、プレイするのだという。
岩田氏は開発者に向かってもラブコールを行なった。「次世代機用ソフトは開発コストが上がって開発することができないと、小さいソフトハウスの方たちは疎外感を感じていると聞いています。このコントローラーとマシンでアイディア勝負でいける」と語りかけ、一例として「『脳を鍛える大人のDSトレーニング』も、開発の最盛期でチームは10人を切っていました。開発期間も、本開発にかけた時間は4カ月です」とあげてこれまでにない方面からゲーム業界への参入を促したい意向を示した。その一方で、アイディア勝負なソフトだけでもダメで、これまでのゲームファンを対象としたようなスタンダードなゲームも重要で、その両方が存在しなければゲーム市場の拡大はあり得ない。ダイナミックレンジの広いソフトが求められる」とアピール。
基調講演の会場はかなり広いのだが、壁際までぎっしり立ち見で埋まった。会場内にはセガの中氏や、株式会社ポケモンの田中氏など業界関係者も数多く見られた。これはRevolutionの新しい方向性はコントローラーにありと言う点で、注目を集めていると言えよう。そして、このコントローラーがこれまでのゲームとは全く違った市場を生む予感を感じさせ、基調講演終了後、会場は大きな拍手に包まれたことは言うまでもない。
ついに公開された「Revolution」のコントローラ。これまでの両手で持つという概念は全く跡形もなく消えている。きちんと拡張コネクターも用意されており、これまでのコントローラ用としてクラシックバージョンも発売される
カラーリングが複数存在することをにおわせるバリエーション
ダイレクトポインティングデバイスで、どこを指し示しているか認識。たださしている場所だけでなく、ねじれや距離感も認識するという
コントローラと言うより、テレビのリモコンと言った感覚だ
拡張コネクターにポインティングデバイスをつなぎ、ヌンチャク型にすることも可能。これでFPSをプレイできるという
拡張コネクターはおしりにある。裏にボタンがあることが確認できるが、このほかにもあちこちにボタンが隠されているようだ
コントローラーを4台接続できる。インジケーターで自分がどのコントローラーか視認できる
こちらは拡張コネクターに接続したポインティングデバイスの方のボタン
これまでのアクションの操作体系ががらりと変わる予感。ビデオでは寝そべった女性がマリオらしきゲームをプレイ。ジャンプはボタンを押すのではなくコントローラーを上に向けるだけ!
コントローラー紹介ビデオから。子供とおじいちゃんが仲良くつりをしている。あたりがあればコントローラーを釣り竿に見立てて引けばよい
フライパンを持っているかのごとくコントローラを使う新しいゲームも考えられる。距離を認識するのも新しいところ
2つのコントローラーを持ってドラムのスティックをたたくような動作もOK。音楽ゲームのスタイルも変わるのか?
虫歯治療をイメージしている。会場からは笑い声が漏れた
懐中電灯に見立てて探索することもできる
スクウェア・エニックスの河津氏、コナミの小島氏、そして堀井氏の3名のクリエイタがコントローラーについて感想を述べているビデオが公開されている。3名とも驚きを隠せないようだった
なぜコントローラーをがらりと変えたかの理由を示すスライド。ニンテンドーDSで新しい市場を開拓するためにデバイスを変えたのと基本的な理由は同じ。しかし片手で持つと言うところからスタートし、これまでとは違う遊びを提示しようという任天堂の意気込みが感じられる
今回、市場拡大を狙う任天堂のニンテンドーDSをはじめとした取り組みを現わすデータがスライドで示された。初週でほとんどを販売していると言われるゲーム市場において、ニンテンドーDSのソフトがいかに売れ続けているかをデータは示している
□コンピュータエンターテインメント協会のホームページ
http://www.cesa.or.jp/
□「東京ゲームショウ2005」のページ
http://tgs.cesa.or.jp/
□任天堂のホームページ
http://www.nintendo.co.jp/
□関連情報
【2003年9月27日】岩田聡任天堂代表取締役社長、基調講演「ポケットモンスター」に無線ユニット同梱、中国展開について語る
http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20030927/tgs03.htm
(2005年9月16日)
[Reported by 船津稔]
【 66】引用元 任天堂、岩田聡氏が基調講演でRevolutionのコントローラが初公開! 片手で遊べる、さわる感覚の斬新なコントローラー
URL: http://watch.impress.co.jp/game/docs/20050916/iwata.htm
こういって画面に映し出されたLeopardのDVD-ROMの絵は宇宙空間に「X」の文字が描かれている、という絵柄のものだった。以下では10の機能を1つづつ分けて紹介する。
Leopardの第1の新機能は新しいデスクトップ、つまり新しい外観だ。草の写真のデスクトップピクチャーに黒いアップルマークが描かれた半透明のメニューバー、メニューの角は丸みを帯びたかわいらしい形になり、ドックは半3D化されている。
「我々はこれまで青系の画像パターンを用意してきたが、多くのユーザーが自分で用意した写真をデスクトップピクチャーに使っていることに気がついた。そこで我々は、どんな写真にもなじむようにメニューバーをデザインし直した。そしてドックも3Dっぽい外観に変更した」(ジョブズ氏)。
自分の写真に置き換えられることを想定したうえで、設定をする前にも何かナイスな写真を表示しようとこの写真を選んだようだ。
の5点を挙げている。新しいメニューバーは半透明になっただけでなく、メニューの角が丸みを帯びた形になった。ドックは3D化され、床面反射の映像効果が加えられている。
ドックの下を見ると、反射して映り込んだ効果が(写真=左)。Stacksでは散乱したファイルをひとまとめにできる(写真=中央/右)
そして3つめのStacksはこれまでデスクトップに散乱していたファイルを、フォルダの中に隠してしまうことなく、より簡単にアクセスできる形でひとまとめにしておく機能だ。カーソルを近づけると束ねていたアイコンがアコーディオン式に広がる。グリッド式に並べて一覧表示させることもできる。
ファイルがデスクトップに散乱する一番の要因は、Webからのファイルのダウンロードだ。そこでLeopardでは、ドックに「Download」という名のStacksもあらかじめ用意されている。ファイルをダウンロードすると、ここにダウンロード中の項目のアイコンが表示され、ダウンロードが終わると展開後のファイルもここに表示される(デモ――00:19:43)。
1はFinderのサイドバーをiTunesと同様な形に変更したというもの。上から「ドライブ」「共有」「場所(ホームフォルダ、デスクトップ、アプリケーション、書類など)」といったものが用意され、その下に「Search for」として「今日使った項目」「昨日使った項目」「先週使った項目」「すべての画像」「すべてのムービー」「すべての書類」といった検索項目が用意されている。新しいFinderでは検索機能がサイドバーレベルに標準で組み込まれているのだ。
ジョブズ氏は「もちろん、これらの内容はユーザーが好きなようにカスタマイズしてもかまわない」と付け加える。
2つめは、これまでローカル検索しかできなかったSpotlight検索が、ネットワーク越しの検索に対応したこと。
自宅のMacのIPアドレスが何かのきっかけで変わると、新しいIPアドレスが.Macに通知される。外出中のユーザーのMacは、一度、.MacでIPアドレスを参照してからアクセスする、といういわゆるダイナミックDNSの機能をOSに組み込んだものだ。
ジョブズ氏は同機能を見せながら「我々のOSはユーティリティアプリケーションのアイコンですら美しい」と付け加えた。
モバイルPC接続でも通信コストは気にしないauの定額制データサービス、スタート!
【 67】引用元 ITmedia +D PC USER:WWDC'07 基調講演「Leopard」編:ベールを脱いだ“Leopard”――新しい外観、新しいFinderで再デビュー (1/4)
URL: http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/0706/12/news095.html
ここでは,第26回IBBYニューデリー大会(1998年)における皇后陛下の基調講演の内容を講演では時間の都合上削られた箇所も含めて掲載しています。
第26回国際児童図書評議会(IBBY)ニューデリー大会の開催に当たり,思いがけず基調講演者としてお招きを受けました。残念なことに,直接会議に参加することが出来ず,このような形でお話をさせて頂くことになりましたが,遠く日本より,この度のニューデリー大会の開催をお祝いし,御招待に対し厚くお礼を申し上げます。
大会の行われている印度の国に,私は沢山の懐かしい思い出を持っています。1960年,当時皇太子でいらした天皇陛下と共に印度を訪れた時,私は26歳で,生後9ヶ月になる一児の若い母であり,その13年前,長い希望の年月を経て独立を果たした印度は,プラサド大統領,ラダクリシュナン副大統領,ネルー首相の時代でした。この方々のお話――自由と民主主義,平和への思い――を,心深く伺った日々,又,人々の歓迎に包まれて,カルカッタ,ニューデリー,ボンベイ,アグラ,ブダガヤ,パトナを旅した日々のことを,今懐かしく思い出しつつ,印度国際児童図書評議会によりとり行われる今大会の御成功を,心からお祈りいたします。
大会のテーマである「子供の本を通しての平和」につき,私にどのようなお話が出来るでしょうか。今から3年前,1995年3月に,IBBYの印度支部会長,ジャファ夫人のお手紙を受けとったその日から,私は何回となく,この事を自分に問いかけて来ました。
私は,多くの方々と同じく,今日まで本から多くの恩恵を受けてまいりました。子供の頃は遊びの一環として子供の本を楽しみ,成人してからは大人の本を,そして数は多くはないのですが,ひき続き子供の本を楽しんでいます。結婚後三人の子供に恵まれ,かつて愛読した児童文学を,再び子供と共に読み返す喜びを与えられると共に,新しい時代の児童文学を知る喜びも与えられたことは,誠に幸運なことでした。
もし子供を持たなかったなら,私は赤ずきんやアルプスのハイジ,モーグリ少年の住んだジャングルについては知っていても,森の中で動物たちと隠れん坊をするエッツの男の子とも,レオ・レオーニの「あおくん」や「きいろちゃん」とも巡り会うことは出来なかったかもしれないし,バートンの「ちいさいおうち」の歴史を知ることもなかったかもしれません。トールキンやC・S・ルイス,ローズマリー・サトクリフ,フィリッパ・ピアス等の名も,すでに子供たちの母となってから知りました。しかし,先にも述べたように,私はあくまでごく限られた数の本しか目を通しておらず,研究者,専門家としての視点からお話をする力は持ちません。又,児童文学と平和という今回の主題に関しても,私は非常に間接的にしか,この二つを結びつけることが出来ないのではないかと案じています。
児童文学と平和とは,必ずしも直線的に結びついているものではないでしょう。又,云うまでもなく一冊,又は数冊の本が,平和への扉を開ける鍵であるというようなことも,あり得ません。今日,この席で,もし私に出来ることが何かあるとすれば,それは自分の子供時代の読書経験をふり返り,自分の中に,その後の自分の考え方,感じ方の「芽」になるようなものを残したと思われる何冊かの本を思い出し,それにつきお話をしてみることではないかと思います。そして,わずかであれ,それを今大会の主題である,「平和」という脈絡の中に置いて考えてみることができればと願っています。
生まれて以来,人は自分と周囲との間に,一つ一つ橋をかけ,人とも,物ともつながりを深め,それを自分の世界として生きています。この橋がかからなかったり,かけても橋としての機能を果たさなかったり,時として橋をかける意志を失った時,人は孤立し,平和を失います。この橋は外に向かうだけでなく,内にも向かい,自分と自分自身との間にも絶えずかけ続けられ,本当の自分を発見し,自己の確立をうながしていくように思います。
私の子供の時代は,戦争による疎開生活をはさみながらも,年長者の手に護られた,比較的平穏なものであったと思います。そのような中でも,度重なる生活環境の変化は,子供には負担であり,私は時に周囲との関係に不安を覚えたり,なかなか折り合いのつかない自分自身との関係に,疲れてしまったりしていたことを覚えています。
そのような時,何冊かの本が身近にあったことが,どんなに自分を楽しませ,励まし,個々の問題を解かないまでも,自分を歩き続けさせてくれたか。私の限られた経験が,果たして何かのお役に立つものかと心配ですが,思い出すままにお話をしてみたいと思います。
まだ小さな子供であった時に,一匹のでんでん虫の話を聞かせてもらったことがありました。不確かな記憶ですので,今,恐らくはそのお話の元はこれではないかと思われる,新美南吉の「でんでんむしのかなしみ」にそってお話いたします。そのでんでん虫は,ある日突然,自分の背中の殻に,悲しみが一杯つまっていることに気付き,友達を訪(たず)ね,もう生きていけないのではないか,と自分の背負っている不幸を話します。友達のでんでん虫は,それはあなただけではない,私の背中の殻にも,悲しみは一杯つまっている,と答えます。小さなでんでん虫は,別の友達,又別の友達と訪ねて行き,同じことを話すのですが,どの友達からも返って来る答は同じでした。そして,でんでん虫はやっと,悲しみは誰でも持っているのだ,ということに気付きます。自分だけではないのだ。私は,私の悲しみをこらえていかなければならない。この話は,このでんでん虫が,もうなげくのをやめたところで終っています。
あの頃,私は幾つくらいだったのでしょう。母や,母の父である祖父,叔父や叔母たちが本を読んだりお話をしてくれたのは,私が小学校の2年くらいまででしたから,4歳から7歳くらいまでの間であったと思います。その頃,私はまだ大きな悲しみというものを知りませんでした。だからでしょう。 最後になげくのをやめた,と知った時,簡単にああよかった,と思いました。それだけのことで,特にこのことにつき,じっと思いをめぐらせたということでもなかったのです。
しかし,この話は,その後何度となく,思いがけない時に私の記憶に甦って来ました。殻一杯になる程の悲しみということと,ある日突然そのことに気付き,もう生きていけないと思ったでんでん虫の不安とが,私の記憶に刻みこまれていたのでしょう。少し大きくなると,はじめて聞いた時のように,「ああよかった」だけでは済まされなくなりました。生きていくということは,楽なことではないのだという,何とはない不安を感じることもありました。それでも,私は,この話が決して嫌いではありませんでした。
私が小学校に入る頃に戦争が始まりました。昭和16年(1941年)のことです。四学年に進級する頃には戦況が悪くなり,生徒達はそれぞれに縁故を求め,又は学校集団として,田舎に疎開していきました。私の家では父と兄が東京に残り,私は妹と弟と共に,母につれられて海辺に,山に,住居を移し,3度目の疎開先で終戦を迎えました。
度重なる移居と転校は子供には負担であり,異なる風土,習慣,方言の中での生活には,戸惑いを覚えることも少なくありませんでしたが,田舎での生活は,時に病気がちだった私をすっかり健康にし,私は蚕を飼ったり,草刈りをしたり,時にはゲンノショーコとカラマツ草を,それぞれ干して4キロずつ供出するという,宿題のノルマにも挑戦しました。8キロの干草は手では持ちきれず,母が背中に負わせてくれ,学校まで運びました。牛乳が手に入らなくなり,母は幼い弟のために山羊を飼い,その世話と乳しぼりを私にまかせてくれました。
教科書以外にほとんど読む本のなかったこの時代に,たまに父が東京から持ってきてくれる本は,どんなに嬉しかったか。冊数が少ないので,惜しみ惜しみ読みました。そのような中の1冊に,今,題を覚えていないのですが,子供のために書かれた日本の神話伝説の本がありました。日本の歴史の曙のようなこの時代を物語る神話や伝説は,どちらも8世紀に記された2冊の本,古事記と日本書紀に記されていますから,恐らくはそうした本から,子供向けに再話されたものだったのでしょう。
父がどのような気持ちからその本を選んだのか,寡黙な父から,その時も,その後もきいたことはありません。しかしこれは,今考えると,本当によい贈り物であったと思います。なぜなら,それから間もなく戦争が終わり,米軍の占領下に置かれた日本では,教育の方針が大巾に変わり,その後は歴史教育の中から,神話や伝説は全く削除されてしまったからです。
私は,自分が子供であったためか,民族の子供時代のようなこの太古の物語を,大変面白く読みました。今思うのですが,一国の神話や伝説は,正確な史実ではないかもしれませんが,不思議とその民族を象徴します。これに民話の世界を加えると,それぞれの国や地域の人々が,どのような自然観や生死観を持っていたか,何を尊び,何を恐れたか,どのような想像力を持っていたか等が,うっすらとですが感じられます。
父がくれた神話伝説の本は,私に,個々の家族以外にも,民族の共通の祖先があることを教えたという意味で,私に一つの根っこのようなものを与えてくれました。本というものは,時に子供に安定の根を与え,時にどこにでも飛んでいける翼を与えてくれるもののようです。もっとも,この時の根っこは,かすかに自分の帰属を知ったという程のもので,それ以後,これが自己確立という大きな根に少しずつ育っていく上の,ほんの第一段階に過ぎないものではあったのですが。
又,これはずっと後になって認識したことなのですが,この本は,日本の物語の原型ともいうべきものを私に示してくれました。やがてはその広大な裾野に,児童文学が生まれる力強い原型です。そしてこの原型との子供時代の出会いは,その後私が異国を知ろうとする時に,何よりもまず,その国の物語を知りたいと思うきっかけを作ってくれました。私にとり,フィンランドは第一にカレワラの国であり,アイルランドはオシーンやリヤの子供達の国,インドはラマヤナやジャータカの国,メキシコはポポル・ブフの国です。これだけがその国の全てでないことは勿論ですが,他国に親しみをもつ上で,これは大層楽しい入口ではないかと思っています。
2,30年程前から,「国際化」「地球化」という言葉をよくきくようになりました。しかしこうしたことは,ごく初歩的な形で,もう何十年――もしかしたら100年以上も前から――子供の世界では本を通じ,ゆるやかに始まっていたといえないでしょうか。1996年の「子供の本の日」のためにIBBYが作ったポスターには,世界の家々を象徴する沢山の屋根を見おろす上空に,ぷっかりと浮かんで,楽しげに本をよんでいる一人の少年が描かれていました。遠く離れた世界のあちこちの国で,子供達はもう何年も何年も前から,同じ物語を共有し,同じ物語の主人公に親しんで来たのです。
年代の確定出来ない,6世紀以前の一人の皇子の物語です。倭建御子(やまとたけるのみこ)と呼ばれるこの皇子は,父天皇の命を受け,遠隔の反乱の地に赴いては,これを平定して凱旋するのですが,あたかもその皇子の力を恐れているかのように,天皇は新たな任務を命じ,皇子に平穏な休息を与えません。悲しい心を抱き,皇子は結局はこれが最後となる遠征に出かけます。途中,海が荒れ,皇子の船は航路を閉ざされます。この時,付き添っていた后,弟橘比売命(おとたちばなひめのみこと)は,自分が海に入り海神のいかりを鎮めるので,皇子はその使命を遂行し覆奏してほしい,と云い入水し,皇子の船を目的地に向かわせます。この時,弟橘は,美しい別れの歌を歌います。
さねさし相武(さがむ)の小野(をの)に燃ゆる火の火中(ほなか)に立ちて問ひし君はも
このしばらく前,建(たける)と弟橘(おとたちばな)とは,広い枯れ野を通っていた時に,敵の謀(はかりごと)に会って草に火を放たれ,燃える火に追われて逃げまどい,九死に一生を得たのでした。弟橘の歌は,「あの時,燃えさかる火の中で,私の安否を気遣って下さった君よ」という,危急の折に皇子の示した,優しい庇護の気遣いに対する感謝の気持を歌ったものです。
悲しい「いけにえ」の物語は,それまでも幾つかは知っていました。しかし,この物語の犠牲は,少し違っていました。弟橘の言動には,何と表現したらよいか,建と任務を分かち合うような,どこか意志的なものが感じられ,弟橘の歌は――私は今,それが子供向けに現代語に直されていたのか,原文のまま解説が付されていたのか思い出すことが出来ないのですが――あまりにも美しいものに思われました。「いけにえ」という酷(むご)い運命を,進んで自らに受け入れながら,恐らくはこれまでの人生で,最も愛と感謝に満たされた瞬間の思い出を歌っていることに,感銘という以上に,強い衝撃を受けました。はっきりとした言葉にならないまでも,愛と犠牲という二つのものが,私の中で最も近いものとして,むしろ一つのものとして感じられた,不思議な経験であったと思います。
この物語は,その美しさの故に私を深くひきつけましたが,同時に,説明のつかない不安感で威圧するものでもありました。
古代ではない現代に,海を静めるためや,洪水を防ぐために,一人の人間の生命が求められるとは,まず考えられないことです。ですから,人身御供(ひとみごくう)というそのことを,私が恐れるはずはありません。しかし,弟橘の物語には,何かもっと現代にも通じる象徴性があるように感じられ,そのことが私を息苦しくさせていました。今思うと,それは愛というものが,時として過酷な形をとるものなのかも知れないという,やはり先に述べた愛と犠牲の不可分性への,恐れであり,畏怖(いふ)であったように思います。
まだ,子供であったため,その頃は,全てをぼんやりと感じただけなのですが,こうしたよく分からない息苦しさが,物語の中の水に沈むというイメージと共に押し寄せて来て,しばらくの間,私はこの物語にずい分悩まされたのを覚えています。
疎開中に父が持って来てくれた本の中で,あと3冊,私の思い出に残っている本があります。これは兄の持っていた本で,いつか読みたいと思っていたものを,父に頼んで借りてきてもらったものでした。3冊共「日本少国民文庫」というシリーズに含まれていました。「少国民文庫」は全部で15,6冊あり,「人間はどれだけの事をして来たか」「人類の進歩につくした人々」「発明物語 科学手工」「スポーツと冒険物語」などという題で1冊ごとがまとめられています。父はこの時,その中の「日本名作選」1冊と,「世界名作選」2冊を選んで持って来てくれました。
この文庫が始めて刊行されたのは昭和11年(1936年),兄は五つで,私はまだ二つの頃です。その後戦争中の昭和17年(1942年)に改訂版が出されており,母が兄のために買ったのは,兄の年令から見てもこれであったと思います。今私の手許にあるものは,今から十数年前に入手した,昭和11年(1936年)版のうちの数冊ですが,「名作選」の内容は記憶のものとほぼ一致しますので,戦前も戦中も,あまり変化はなかったものと思われます。
今この3冊の本のうち,「世界名作選」二巻を開いてみると,キプリングのジャングル・ブックの中の「リッキ・ティキ・タヴィー物語」や,ワイルドの「幸福の王子」,カレル・チャペックの「郵便配達の話」,トルストイの「人は何によって生きるか」,シャルル・フィリップやチェーホフの手紙,アン・モロー・リンドバーグの「日本紀行」等が並んでいます。ケストナーやマーク・トウェイン,ロマン・ロラン,ヘンリー・ヴァンダイク,ラスキン等の名も見えます。必ずしも全部を熟読していない証拠に,内容の記憶がかすかなものもあります。
カルル・ブッセ,フランシス・ジャム,ウイリアム・ブレーク,ロバート・フロスト…。私が,印度の詩人タゴールの名を知ったのも,この本の中ででした。「花の学校」という詩が選ばれていました。後年,「新月」という詩集の中に,この詩を再び見出した時,どんなに嬉しかったことか。「花の学校」は,私をすぐに同じ詩人による「あかんぼの道」や「審く人」,「チャンパの花」へと導いていきました。
ケストナーの「絶望」は,非常にかなしい詩でした。小さな男の子が,汗ばんだ手に一マルクを握って,パンとベーコンを買いに小走りに走っています。ふと気づくと,手のなかのお金がありません。街のショー・ウィンドーの灯はだんだんと消え,方々の店の戸が締まり始めます。少年の両親は,一日の仕事の疲れの中で,子供の帰りを待っています。その子が家の前まで来て,壁に顔を向け,じっと立っているのを知らずに。心配になった母親が捜しに出て,子供を見つけます。いったいどこにいたの,と尋ねられ,,子供は激しく泣き出します。「彼の苦しみは,母の愛より大きかった/二人はしょんぼりと家に入っていった」という言葉で終っています。
この世界名作選には,この「絶望」の他にも,ロシアのソログーブという作家の「身体検査」という悲しい物語が入っています。貧しい家の子供が,学校で盗みの疑いをかけられ,ポケットや靴下,服の中まで調べられている最中に,別の所から盗難品が出てきて疑いが晴れるという物語で,この日帰宅した子供から一部始終をきいた母親が,「何もいえないんだからね。大きくなったら,こんなことどころじゃない。この世にはいろんな事があるからね」と歎く言葉がつけ加えられています。
思い出すと,戦争中にはとかく人々の志気を高めようと,勇ましい話が多かったように思うのですが,そうした中でこの文庫の編集者が,「絶望」やこの「身体検査」のような話を,何故ここに選んで載せたのか興味深いことです。
生きている限り,避けることの出来ない多くの悲しみに対し,ある時期から子供に備えさせなければいけない,という思いがあったのでしょうか。そしてお話の中のでんでん虫のように,悲しみは誰もが皆負っているのだということを,子供達に知ってほしいという思いがあったのでしょうか。
私は,この文庫の編集企画をした山本有三につき,2,3の小説や戯曲による以外詳しくは知らないのですが,「日本名作選」及び「世界名作選」を編集するに当たっては,子供に喜びも悲しみも,深くこれを味わってほしいという,有三と,その協力者達の強い願いがあったのではないかと感じられてなりません。
本から得た「喜び」についても,ここで是非お話をさせて頂きたいと思います。たしかに,世の中にさまざまな悲しみのあることを知ることは,時に私の心を重くし,暗く沈ませました。しかし子供は不思議なバランスのとり方をするもので,こうして少しずつ,本の中で世の中の悲しみにふれていったと同じ頃,私は同じく本の中に,大きな喜びも見出していっていたのです。この喜びは,心がいきいきと躍動し,生きていることへの感謝が湧き上がって来るような,快い感覚とでも表現したらよいでしょうか。
初めてこの意識を持ったのは,東京から来た父のカバンに入っていた小型の本の中に,一首の歌を見つけた時でした。それは春の到来を告げる美しい歌で,日本の五七五七七の定型で書かれていました。その一首をくり返し心の中で誦していると,古来から日本人が愛し,定型としたリズムの快さの中で,言葉がキラキラと光って喜んでいるように思われました。詩が人の心に与える喜びと高揚を,私はこの時始めて知ったのです。先に私は,本から与えられた「根っこ」のことをお話いたしましたが,今ここで述べた「喜び」は,これから先に触れる「想像力」と共に,私には自分の心を高みに飛ばす,強い「翼」のように感じられました。
「世界名作選」の編集者は,悲しく心の沈む「絶望」の詩と共に,こうした心の踊る喜びの歌を,その選に入れるのを忘れてはいませんでした。ロバート・フロストの「牧場」という詩は,私にそうした喜びを与えてくれた詩の一つでした。短い詩なので読んでみます。
この詩のどこに,喜びの源があるのか,私に十分説明することは出来ません。勿論その詩の内容が,とても感じのよいものなのですが,この詩の用語の中にも,幾つかの秘密が隠れているようです。どれも快い想像をおこさせる「牧場」,「泉」,「落葉」,「水が澄む」等の言葉,そして「すぐ帰ってくるんだから―君も来たまえ」という,一節ごとのくり返し。
この詩を読んでから7,8年後,私はこの詩に,大学の図書館でもう一度巡り会うことになります。米詩の詩歌集(アンソロジー)の中にでもあったのでしょうか。この度は原語の英語によるものでした。この詩を,どこかで読んだことがある,と思った時,二つの節の最終行のくり返(かえ)しが,記憶の中の日本語の詩と,ぴったりと重なったのです。「すぐ帰ってくるんだから─君も来たまえ。」この時始めて名前を知ったバーモントの詩人が,頁の中から呼びかけてきているようでした。
英語で読むと,更に掃除(クリーン),落葉(リーヴス),澄(クリアー)む,なめる(リック),小牛(リトルカーフ) 等,L音の重なりが快く思われました。しかし,こうしたことはともかくとして,この原文を読んで私が心から感服したのは,私がかつて読んだ阿部知二の日本語訳の見事さ,美しさでした。
この世界名作選を編集する時,作品を選ぶ苦心と共に,日本語の訳の苦心があった,と山本有三はその序文に記しています。既刊の翻訳に全て目を通し,カルル・ブッセの「山のあなた」の詩をのぞく,全ての作品は,悉く新たな訳者に依頼して新訳を得,又,同じ訳者の場合にも,更に良い訳を得るために加筆を求めたといいます。
私がこの本を読んだ頃,日本は既に英語を敵国語とし,その教育を禁止していました。戦場におもむく学徒の携帯する本にも,さまざまな制約があったと後に聞きました。子供の私自身,英米は敵だとはっきりと思っておりました。フロストやブレイクの詩も,もしこうした国の詩人の詩だと意識していたら,何らかの偏見を持って読んでいたかも知れません。
世界情勢の不安定であった1930年代,40年代に,子供達のために,広く世界の文学を読ませたいと願った編集者があったことは,当時これらの本を手にすることの出来た日本の子供達にとり,幸いなことでした。この本を作った人々は,子供達が,まず美しいものにふれ,又,人間の悲しみ喜びに深く触れつつ,さまざまに物を思って過ごしてほしいと願ってくれたのでしょう。因(ちな)みにこの名作選の最初の数頁には,日本や世界の絵画,彫刻の写真が ,黒白ではありますが載っていました。
当時私はまだ幼く,こうした編集者の願いを,どれだけ十分に受けとめていたかは分かりません。しかし,少なくとも,国が戦っていたあの暗い日々のさ中に,これらの本は国境による区別なく,人々の生きる姿そのものを私にかいま見させ,自分とは異なる環境下にある人々に対する想像を引き起こしてくれました。数冊の本と,本を私に手渡してくれた父の愛情のおかげで,私も又,世界の屋根の上にぷっかりと浮き,楽しく本を読むあのIBBYのポスターの少年の分身でいられたのです。
戦争は1945年の8月に終わりました。私達家族は,その後しばらく田舎にとどまり,戦災をまぬがれた東京の家にもどりました。もう小学校の最終学年になっていました。
この辺で,これまでここでとり上げてきた本の殆どが,疎開生活という,やや特殊な環境下で,私の読んだ本であったということにつき,少しふれたいと思います。
この時期,私は本当に僅かしか本を持ちませんでした。それは,数少ない本――それも,大人の手を通って来た,ある意味ではかなり教育的な本――を,普段よりもずっと集中して読んでいた,一つの特殊な期間でした。
疎開生活に入る以前,私の生活に読書がもった比重は,それ程大きなものではありません。自分の本はあまり持たず,三つ年上の兄のかなり充実した本棚に行っては,気楽で面白そうな本を選び出してきて読んでいました。私の読書力は,主に少年むきに書かれた剣豪ものや探偵小説,日本で当時ユーモア小説といわれていた,実に楽しく愉快な本の読書により得られたものです。漫画は今と違い,種類が少なかったのですが,新しいものが出ると,待ちかねて読みました。今回とり上げた「少国民文庫」にも,武井武雄という人の描いた,赤ノッポ青ノッポという,二匹の鬼を主人公とする漫画がどの巻にも入っており,私はくり返しくり返しこれらを楽しみ,かなり乱暴な「鬼語」に熟達しました。
子供はまず,「読みたい」という気持から読書を始めます。ロッテンマイアーさんの指導下で少しも字を覚えなかったハイジが,クララのおばあ様から頂いた一冊の本を読みたさに,そしてそこに,ペーターの盲目のおばあ様のために本を読んであげたい,というもう一つの動機が加わって,どんどん本が読めるようになったように。 幼少時に活字に親しむことが,何より大切だと思います。ある程度の読書量に耐える力がついていなかったら,そして,急に身のまわりから消えてしまった本や活字への郷愁がなかったら,私は父が持って来てくれた数冊の本を,あれ程熱心に読むことはなかったし,一年半余におよぶ私の疎開生活に,読書の思い出をつけ加えることは出来ませんでした。
何よりも,それは私に楽しみを与えてくれました。そして,その後に来る,青年期の読書のための基礎を作ってくれました。
それはある時には私に根っこを与え,ある時には翼をくれました。この根っこと翼は,私が外に,内に,橋をかけ,自分の世界を少しずつ広げて育っていくときに,大きな助けとなってくれました。
読書は私に,悲しみや喜びにつき,思い巡らす機会を与えてくれました。本の中には,さまざまな悲しみが描かれており,私が,自分以外の人がどれほどに深くものを感じ,どれだけ多く傷ついているかを気づかされたのは,本を読むことによってでした。
自分とは比較にならぬ多くの苦しみ,悲しみを経ている子供達の存在を思いますと,私は,自分の恵まれ,保護されていた子供時代に,なお悲しみはあったということを控えるべきかもしれません。しかしどのような生にも悲しみはあり,一人一人の子供の涙には,それなりの重さがあります。私が,自分の小さな悲しみの中で,本の中に喜びを見出せたことは恩恵でした。本の中で人生の悲しみを知ることは,自分の人生に幾ばくかの厚みを加え,他者への思いを深めますが,本の中で,過去現在の作家の創作の源となった喜びに触れることは,読む者に生きる喜びを与え,失意の時に生きようとする希望を取り戻させ,再び飛翔する翼をととのえさせます。悲しみの多いこの世を子供が生き続けるためには,悲しみに耐える心が養われると共に,喜びを敏感に感じとる心,又,喜びに向かって延びようとする心が養われることが大切だと思います。
そして最後にもう一つ,本への感謝をこめてつけ加えます。読書は,人生の全てが,決して単純でないことを教えてくれました。私たちは,複雑さに耐えて生きていかなければならないということ。人と人との関係においても。国と国との関係においても。
今回お招きを頂きながら,ニューデリー会議に直接参加出来なかったことは,本当に残念なことでした。この大会を組織なさったジャファ夫人始めAWIC(Association of Writers and Illustrators for Children)の方達,IBBY会長のカルメン・デアルデン夫人,事務総長のリーナ・マイセン夫人,そして,その方達を支えたIBBYの各支部の方達にとり,この大会の開催までの道は,決してなだらかなものではなかったでしょう。皆様方は,さまざまな複雑な問題のある中で,沈着に,忍耐強く,この日を準備してこられました。その国が例えどのような政治状態にあろうとも,そこに子供達がいる限り,IBBYには果たすべき役割のあることを思い,このような形になりましたが,私はこのニューデリー大会1998年に参加いたしました。
どうかこれからも,これまでと同じく,本が子供の大切な友となり,助けとなることを信じ,子供達と本とを結ぶIBBYの大切な仕事をお続け下さい。
そして,子供達が人生の複雑さに耐え,それぞれに与えられた人生を受け入れて生き, やがて一人一人,私共全てのふるさとであるこの地球で,平和の道具となっていくために。
【 68】引用元 皇后陛下第26回IBBYニューデリー大会基調講演
URL: http://www.kunaicho.go.jp/okotoba/26ibby.html
ギズモードはスポンサー様のおかげで、今日も更新できています。もし「バナーを出稿しようかな」と思いましたら、こちらをご覧ください!
【※注1】 こちらは、日本時間1月10日早朝に行われた、スティーブ・ジョブズの基調講演を、1つのエントリーにリアルタイムで更新していった記事です。
【※注2】 ですので、「続きを読む」の一番下から古い順に時系列で並んでいるので、未読の方は「続きを読む」の一番下からさかのぼって、ごらんください。
まだ終わってませんよー。もう今、ステージでバシャバシャ激写中です! 写真とビデオ、後ほどお楽しみに。
11:01: ステージに上がるジョン。6フィート3インチのギターを奏でるセクシーな肢体をなんとか、なんとかこのファインダーに収めなきゃ…
10:55-11:02 おっと、不具合発生。スライドが進まなくなっちゃった。しょうがないので直るまでの間、ウォズとの思い出話を始めるスティーブ。テレビの周波数帯変換器をこしらえた時(大体はウォズが組み立てた)には、誰かがスタートレック見はじめるとスクランブラーを起動した、みたいな話ね。スクリーンに出たのは2人の写真。家族の助けがなかったら、ここまでこれなかった、と述懐してるよ。
10:37: 実際どんな風に切り替わるのか、ちょっとここでリアルのシナリオをおさらい。
10:38: すると電話が鳴る。楽曲がフェードアウト。スクリーンが切り替わってスティーブ、電話に出る
10:39: “ホームキー”を押す。フィル・シラーが写真見たいって言ってきた。うるさい奴だ、もっと別の時間にかけてこれないのか? なんてね。
10:39: スティーブ、フォトアルバムからフォトを選んでメール作成をヒット、フィルにメールを送る。
10:40: スティーブ電話を切ってiPodに戻る。またミュージックがスタート。会場はまるでスティーブが全員に無料で電話配ったかのような反応です。
10:34: ジェリー・ヤングとエリック・シュミット、スティーブ・ジョブズがひとつの壇上に立っています。全員の資産合わせたら何カ国買えるんでしょう? ウェブの敵2人を一緒に招聘するなんて、スティーブですねー。
10:35: エリックがGoogle全サービスをiPhoneに搭載するのにエンジニアがどれだけ努力したかを語ってます。スティーブに向かって、ケータイの成果をほめてます。
10:36: かわってジェリー。インターネットのアプリがiPhoneに搭載されることがどんなに素晴らしいか、語ってます。
10:28: スティーブ、衛星モードに切り替えてワシントン・モニュメント界隈にズームイン
10:26: おおっと〜、アップルの株価をライブでチェックしてますよ?上がってるね。
10:24: スクロールとズームはすべてジェスチャーで認識してくれる。ページ全体を最初に見るんだけど、標準ビューでは小さ過ぎて読めないのでズームインして読む。
10:19: メールは全部リッチテキスト。電話番号分析により、メール専用アプリから直接ダイヤルも可能に
10:20: メールは分割ビューも。メールをトップに、本文はボトムに表示できたりする
10:09: 電話番号、最近かけた電話番号、とりそこなった電話、コンタクトリストへの追加など編集はとっても簡単。(すべてタッチスクリーン上で指で操作できます)
9:59: UIにはアルバムのアートワークが全て入ってて、ランドスケープ(風景)モードにすればカバーフローのビューに切り替えも可能。
10:00: 動画はランドスケープモードで再生。そうです、動画もサポートするんです! しかもワイドスクリーンでも視聴が可能。ワイドはスクリーンをダブルタップ(2回はじく)と起動するみたいですねー。
9:58 おいおい、このセンサーはオリエンテーション(性嗜好)も探知するんだぜー。
9:52: 音量、サイレントモードなどコントロール機能はサイドに、背面には2メガピクセルのカメラ搭載
9:54: 表には接近センサーがついているので自分の顔を近づけるとボタンに触れる前にスクリーンがオフになる
9:47: ソリューションはこの巨大なタッチスクリーンのインターフェイス。マルチタッチです! スクリーン本体の上で複数のジェスチャーができちゃう…。
9:15: インテル移行は12ヶ月以内ではなく7ヶ月以内に行う、とスティーブ。外部団体のアプリ開発者とユーザーをほめまくる。「この光のように高速なマシンを一目でも見ちゃったら最後、次の瞬間には買っているだろう」。
8:30AM, PST: ジェイソンと一緒に会場着。ショー開始まであと30分に迫った。おはよう、みんな、読んでくれてサンキュー! 読者の要望殺到につき(ボスの命令でもあるんだけど)、投稿には今回タイムスタンプつけることになったよ。 こうしとけば全部SJT (スティーブ・ジョブズ時間、クパティーノ現地時間)で統一できるからね。
本日早朝(なのかな?)のスティーブジョブスによる基調講演にて2007/06だかその辺に発売が決まったらしい。ZERO3[es]愛用の僕ですが、これもほしい... 続きを読む
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【 69】引用元 Macworld 2007:スティーブ・ジョブズの基調講演(リアルタイム更新の記録) : Gizmodo Japan(ギズモード・ジャパン)
URL: http://www.gizmodo.jp/2007/01/macworld_2007.html